【鳳来】木漏れ日を浴びて 5.12a/b

先週に続き、岩場で喋り倒すせいで行動食を食う暇がないケイコさんに誘われて鳳来ガンコへ。関西から来た初めましてのブライアンさん、ヨネさんと合流して、さらにディーアイさん、アスカさんと駐車場で9時前に集まってガンコ岩へとかなり遅めの重役出勤。

着いたら見たことのないぐらいの混みようだったけど、相も変わらず常連たちはしっかり揃い踏み。あとで今泉さん、サイトーさんと一緒に木漏れ日を打つ約束をして、アップで「かんたん 5.10a」と「ユカ 5.11a」を登ってから二階へ。

木漏れ日は過去に2日4トライしていて、1月のOSトライは出だしはもちろん全くこなせず、ドローを掛けるのも命懸け、抜けるのにも半分エイドのような状態でメンタルバキバキに折られて、2トライ目は回収便だった。3月の3、4トライは出だしのみすんなりいくものの、2ピン目以降のムーブが全く定まらない状態で、ムーブを起こすための保持力が絶対的に不足していると感じた。

ドルフィンの件で懲りたこともあって、同じルートにトライするのは5日間までと決めていたので、無駄打ちはせずに3月末からフィンガーボードで指トレ開始。3週間と短い期間ではあるものの、明らかに保持力（特にオープンミドル2本フィンガー）の向上を感じたので、今回こそはある程度は繋がることを期待してトライ。

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木漏れ日を浴びて 5.12a/b

1トライ目はドロー掛けでマスターで取り付く。

登りながらムーブを考えるつもりでいたら、核心の2-3ピン間で右手サイド引きが死ぬほど保持れ（てしまって）、スタティックでスローパーに届き、3ピンのクリップホールドが取れた。思ってもみないところで意外と繋がってしまい焦った、超焦った。しっかりレストしてから続けたが、5ピンを掛けたところでスローパーが滑ってきて立て直せずにフォール..

今泉さんに助言をもらいながら4-5ピン間と最終クリップ-マントルまでのムーブを修正。

5ピン目までマスターで登れたことは自信になったが、一連の流れをこなしてからリップのポケットでのトラバース、マントル返すまでが繋がるようには思えなかった。

4人の順番が回ってから、次のトライ。保持と体幹のロックが出来るようになったので迷い足がなくなり、スムーズな足置きで距離が稼げるようになったので、核心は焦ることもなく作ったムーブを淡々とこなせた。リップの最終クリップからは左手ピンチが外れそうになりながら吠えて、耐えて、完登。RPグレード（半分だけ）更新。

アドバイスをくれたGOD伊藤さんや今泉さん初め、大勢の常連メンバーに応援してもらえて、温かい空気の中で登りきれてめっちゃ嬉しかったし、「落ちるかもしれない」とか「まだまだかかるかもしれない」とか、そんなネガティブな感情を抱くわけでもなく、不思議なくらいリラックスして全力でトライできたことを幸せに感じた。久々に良いクライミングが出来たなあ。

トライ数は3日6トライで、今の自分には出来すぎた成果。足りない部分の分析と、それに対するトレーニングの戦略がバチッとハマった感じだった。ルートと自身の能力との駆け引きが上手くなったのかな。