サンシャインとガンコへ。
小滝橋の駐車場が満車で、久しぶりに有料の方に止めたけど岩場は意外とひっそりしていた。みな鬼まで上がっているのだろうか。
今日の目的はホフマン教授 5.12a の再トライ。ホフマン教授は、329日前のオンサイトトライから2021年5-6月計３日間同じセクションで落ち続け、ムーブが解決せず中止したライン。ガンコ岩を両断するロングルートで、核心はバランス系なので芸風じゃないとは思いながらもずっと心の隅っこに引っかかっていた。
▼トライ記録１日目
▼トライ記録２日目
▼トライ記録３日目
気温、湿度は終日一定。ホフマンのトライがストレスに感じてしまって、前日に呑みすぎてお腹が緩くなってしまって何やってんだか..とちょっと凹んだ。アップはトラバースで適当に指を温めてからユカ 5.11a を登った。
OSトライ時(2021/05/15)のムーブ考察
ガンコ岩1階を両断する10ピンの長いルートで、構成としては、1-7ピンまでは5.11a程度のアプローチで、大レスト後の7-8ピンが核心。そのあと8-9ピンへ右にトラバースするセクションも掛かりは良いものの、ホールドが2-3本指ポケットでスタンスが乏しく、ハッキリ言って悪いと感じた。凹角に入り、10ピンにクリップしてしまえば後は慎重にマントルを返し、テラスに立って終わり。
僕のムーブでいくと、核心は5手。レストのホールドを右手に持ち、左上の掛かりの良い2本指ピンチを左手front2で保持し、右足を上げたら重心を右に移して、右手を中指が少しかかる程度の中継ホールドに送る。ここで左足をスメアでバランスをとりつつ、右手をお団子ホールドに送り、全力で保持して左足をしっかり上げる。ここで左足が上がっていないと、左手がリップのフレーク上ガバの下端に届かず落ちてしまうので注意する。ガバフレークの下端を左手で捕らえたらジワジワと上げてから、右手で頂上部分のガバを取って、マッチ。8ピン目にクリップ。右足をスメア踏み込みで右上のスローパーを右手で押さえて、左足は、先程のクリップホールドに手に足ヒールして、左手を右手のスローパーに寄せて、右手はさらに奥のガバに送る。 ここまではおそらく完成でいいと思う。ここから2手で9ピンのクリップホールドに至るが、今回はうまくムーブを作れずに終わった。後日に「9ピンはアンダーでクリップ」と聞いたので、まだ見逃しているホールドがあるのかもしれない。
今日は、ホフマンの1トライ目からマスターでRPも考えて登ってみたけどレストポイントまでの11aセクションでホールドに迷いすぎてフルパンプしてしまった。レストポイントで5分程度粘って、そこそこ戻せたけど、やっぱりトラバース部分がこなせず落ちる。
テンションしてから、OS時に考えた手に足ヒールムーブ含め、2-3日目に作ったムーブもいろいろと試してみたが、どうやってもムーブが作れなかった。それどころかクリップホールドも決めきれないまま、最終ピンまでドローセットして一度降りた。
正直なところ落胆したけど、2トライ目はわりかし安定していた手に足ヒールムーブを試して、落ちたら回収して封印するつもりで取り付いた。
2トライ目（通算7トライ目）
レストポイントまではほぼノーダメージで通過。リズムが崩れないように数シェイクして核心へ。大ガバを取ったらクリップして、右手を送ってから左手にヒール、乗り込んで、左手はポケットを中継しながら9ピン目左横の2本指ポケットへ。ここはmiddle2に親指を添えて保持して、右足をスメア気味に張ったら安定してクリップできた。ここからは完全アドリブなのでほぼ全開の保持で右手カチを飛ばしていったら、かなり際どかったけれど通過できた。あとは慎重に最終ピンを通過して、マントル返してテラスに立って終了点にクリップ。
普段のトライは完全にムーブを作って、リハーサルして再現できることを確認してから、登れる確信を持ってトライすることばかりだったから、自分でも予想外の結果になった。登ってみてやっぱり12aは思えなかった。今まで登った12bよりは確実に難しいし、体感は12b/cかな。
夕方から予定もあったので、最後にサンシャインのムーブ12を回収便で登って山を下りた。
岩場は風が抜けて肌寒かったけれど、駐車場へと向かう帰り道は、高度を下げた途端に少しだけ不愉快な熱気が滞っていた。ここ最近の完登で1番嬉しかったけど、ずっと心に残っていたルートだっただけに、ほんの少しだけ、大切にしていた何かを失くしてしまったような喪失感も残った。
＜成果＞
ユカ 5.11a mRP (再登)
ホフマン教授 5.12a RP(通算7try/4day)
ムーブ12 5.11d 回収
