タイトルの通り、鬼岩に上がって2年ぶりにリードに復帰してきた。
過去の記録を見る限り、最後に鬼岩に行ったのは2022年の4月。その翌月に小川山に通いつつ、目的のルートを完登して以降はリードから離れていた。それまで毎週のように通っていたのにパタッと途絶えてしまい「最近リードいってへんなー」くらいの感覚で2年も経っているとは露にも思っておらず。
このまま時間が経つと、本格的に復帰できなくなりそうだったのでTyoとGabを誘って鳳来に戻ってきた。
普段停めていた有料Pが廃業し更地になっていたのが時の流れを感じさせた。
すでにパンク気味になっている小滝橋Pに車を押し込んで8時20分ごろからアプローチ。ほぼノンストップでゆっくり歩いて9時40分に鬼岩着。歩きも随分と遅くなったものだ。
メイン横、ハイカラは人が多かったので誰もいない河原の広場に荷物を広げた。
メインウォールは初心者講習みたいなのが始まってたし、なんだか居づらいので他でアップルートを適当に探す。Gabが「夏に登った5.10台がある」というので広場からすぐのアップウォールへ。
人柱に捧げられた僕からトライ。初見だしマスターで。
石舞台の上から岩に取りつく。1ピン目がギリ下から届かない高さだったのでノープロで離陸し、フックでクリップしようとしたらトゥが外れて大きく振られながら足ブラに。咄嗟にスタートのカチに右手を戻して全力で振られを抑えることが出来たけど、そのまま左手も外れて石舞台の上から投げ出されてたらと思うとゾッとする。舐めプはやっぱりあかん。
ルート自体は皮が痛い系のガバが続くだけ、と思っていたら最上部でホールドとボルト見失ってテンション入れた。よく探したらカチがふたつあったけど、蜘蛛の巣貼ってるし.. でも他にホールドないし。ルート取りに自信ないけど、握ってなるいスタンスで乗っこしたら目のまえにボルト出てきて安堵。そこから直ぐ上に終了点で終わり。ちょっとわかりづらかったな。
簡単なアップとか言い出したGabが抜け切らずに降りてきたりしてツッコミどころ満載やった。帰宅後にかみなりという5.11aと判明。
で、ハイカラに移動してアクシデントウルフ 5.13bへ。
待ちが4人で1トライ目にして既に11時半。汗が滴るほどの暑さ。
数手上がって、2ピンプリクリでアンダーマッチから実質のスタート。
最初のトライは右手の持ちどころをミスってた。サイドではなく、左側をアンダーでガバ持ちできることに気づかず。初手はテーピングを5周巻いてサムカムするらしいが、足が抜けた時の脱臼が怖い。親指は使わずガストンで迎えに行くムーブを選択。右足を上げて体幹を絞る必要がある。ここはまだまだ反復が必要。
ガスに寄せて、アンダーマッチして3ピンクリップ。ガバふたつに飛ばして右のフックいなして4ピンクリップ。
そこから大穴へランジ気味にデッド。距離は近くてもスタンスが近くてちょっと気持ち悪い。湿度が高いと右手が抜けてしまう。
核心の6ピン下のスロット取りは、カチマッチで大穴に乗り込んでデッドするムーブが主流のようだけど、使われていないサイドカチ+深キョンでスタで取れるムーブを作った。リリースが中々にしんどいが..
右手を寄せて6ピンにクリップできれば、後は頑張るだけの雰囲気。待ちも多いので足早に上部のホールドをさらって1トライ目終わり。
Gabはジェットシューター 5.12c、TyoはFIRST 5.12aにトライ。
FIRSTはリードを始めて間もない頃に終了点落ちをかまして以来放置のまま。時間があれば触りたかったけれど叶わずだった。
というのも、クライマーも多ければルートも重なるのでいろいろ噛み合わず、ウルフ自体も2回目に触れたのは15時前だった。その時間帯には湿度も上がって状態が悪く、気分も乗らないので下部でトライをやめた。Gabの回収でわちゃつきつつ18時ごろには下山してフィニ。
ほとんどの時間を待ちで過ごして、タイムパフォーマンスの悪さに辟易した。そして混雑している岩場への苦手意識をも再認識した。初めて訪れた時に、同調圧力のようなものを感じ、そこに居心地の良さを見出すことに恐怖感を覚えたのに「今回は大丈夫」と希望的観測をしてしまったのは失敗。これからは平日だな。休み取れないけど。
登りはダメでも久しぶりに3人でゆっくりと過ごせて、いろいろと考えにふける時間が作れてよかった。
ハンモックで揺られて微睡むことなんていつ振りやら。思い出そうとしても出てこない。仕事に忙殺されてて余裕がなくなっているのを感じる。
何かと型に当てはめて考えようとするのが悪い思考の癖なのかもしれない。歪なピースを当てはめていく作業なんだからハミ出すのはあたり前。自由にやれたらいいんだけどなあ。