Almost boring

いいかんじに三十路突入

【鳳来】ドルフィン 5.12a

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末は「ドルフィン 5.12a」のトライのためパラダイスロックへ

最高気温15度とこの時期にしてはコンディションは良さそう。実際に半袖でトライ出来るぐらいだった。寒波到来で来週以降はグッと寒くなるので今シーズン最後の鳳来になると思われた。つまり、ここでキメなければ次のシーズンに持ち越し。

とっくの昔にRP態勢なだけあって、行きの車中は緊張で空気が重苦しかった。

 

急登のアプローチも慣れたもので、あっという間に岩場についた。一番乗り。

ドロー掛けをしていると、同志会の面々が続々登場。一気に騒がしい岩場に。メートクさんとは伊木山以来、カズミさんとはガンコ以来?

 

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カズミさんもドルフィンにトライ中ということで、3人で回してトライ。

ムーブは定まっているので落ちたら即ロワーダウンのマシンガントライ。初めの2便は最終ピンガバ取りで落ちて、今日もダメかもしれないという思いに支配される。

 

勝手にお豆腐メンタル崩壊状態になっていると、カズミさんがお手本のようなムーブでRP

ハルさんもリーチを生かしたダブルピンチからの大デッドにムーブ変更して、そのままRP

流れができてる!というと聞こえはいいけど、最後に残された者にとってはプレッシャーが半端ない。パートナーのRPは、一緒に頑張って来ただけに嬉しさを感じるが、妬みや羨ましさのネガティブな感情が全くないというのも嘘ではない。

 

6便目でRP態勢に入っていて、落ちる理由は技術や体力的なものではないことはとっくに分かっていた。毎回落ちるセクションは違えど、「落ちるかもしれない、ダメかもしれない。」と心が折れる瞬間がはっきりとあって、そういう感情が出てきた刹那にやっぱり落ちる。

「これで落ちたらもうやめます。諦めます。」と言いかけたが、口をつぐんで最後のトライへ。

 

 ドルフィン 5.12a 最終トライ

ムーブ自体に大きな変更はないが、細かいシークエンスを多少修正した。

3ピン目クリップ後はレストを挟まず、左手1シェイクだけして核心へ突っ込む。

4ピンクリップ後は右手を先にピン下の甘いフィンガーに飛ばして、左手のピンチを持ち替え、足を決めて右手を中指1本ポケットに飛ばしてデッド態勢に。

デッドが決まったら大ポケット棚ガバでレスト。5ピン目には慌ててクリップせず、しっかりとレストしてからクリップ。30秒ほど片手ずつシェイク。

諸々のネガティブな感情を圧し殺し、「絶対に諦めない」と言い聞かせながら最終セクションへ。ポケットを繋いでリップ下に入り込む。

以前のフォール時のようにリップの最終ガバ取りで滑った、がギリギリで耐えた。持ち直して、左手をスローパーに送ってマントルの体勢に入ると、下からの声援が聞こえて、「やっと終わるのか..」と安堵感を感じながら終了点にクリップした。

 

計5日、13トライでやっと終わった。長かった。

ここまでメンタルに左右されるクライミングは今までに経験がなくて、今回のRPは自分との勝負だったように思う。

 

 所感

5.9でも落ちるような2020年のシーズン初め、5月から短期目標を立ててはクリアしてきた。当初は「2020はイレブンクライマーになる!」っていう目標だったのに10月には5.11台でも勝負できるくらいになって、次第に5.12aも見え隠れするようになって、11月に鳳来に通い始めると、「12をのぼる」は明確な目標に変わっていた。

結果、RPグレードを今年1年間で5.9から5.12aに押し上げることが出来た。

グレードを追い求めるクライミングに対して否定的な意見もあるけれど、スポーツとしてのクライミングにどっぷりハマった僕は、グレードいう、クリアすべきハードルをガンガン越えていく楽しさを噛み締めて攀じ続けた。

 

ライミングとの向き合い方は今後も変わっていくだろうけど、「自分たちが納得できる良いクライミング」をこれからも続けていきたい。

 

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ハルさん、ありがとうございました!

 

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 <成果>

ドルフィン 5.12a RP(通算13try/5day)