Almost boring

いいかんじに三十路突入

【フクベ】On a sunny day.

今年初のフクベに行ってきた。

恵那でカチ系来世課題と1日かけて向き合うつもりだったけど、昨日の今日で中指はかわらずぽんぽんに腫れてるし、顔真っ赤にしてカチを握り締めようもんならお先真っ暗。間違いなく悪化させるだけなので長いやつで負荷を分散させるべく予定変更。

 

例年、この時期のフクベは雪で閉ざされているイメージだったけど、林道の端に一部残雪があるくらいで問題なく登れると情報をもらった。

枕岩でたくまさんと落ち合う約束をして、最近塞ぎ込んでたサエを引っ張ってゆっくり名古屋を出発した。

 

一昨年の1月(記帳所手前)

10時半ごろに駐車場について、ほんの少し雪がぱらついたけどその後は晴天。

寒すぎるほどではなく、陽が当たるとちょうどよい気温。テンション高めに大笑いしているToyoさんの声が駐車場まで聞こえていた。気温は5〜8℃で湿度はたまに30台が見えるベストな感じ。

 

枕岩で久々のサンシャインパワーにトライ。

初めて触ったのは去年の10月だけど、まだまだ暑くて何もできなかった気がする。

 

traverse.hatenablog.com

 

その後はすずめばちTバックにがっつり浮気しながら2、3回触ったけど、いつきても大勢の人がトライしていて、繋げに勤しむ人たちのピリピリ感が苦手で1時間も打たずに移動してた。

その時にぼんやりとムーブは作っていたけど、全然思い出せないのでパートごとに作り直すところから始める。

 

と共通のちょっときもいスタートから(トゥが主流のようだけど、ヒールのが圧倒的におすすめ)6手でぴっころへのリンクパートに。7手目でルーフ内の左手サイドガバをとって、右手を中継入れてアンダーガバへ送り、11手目でぴっころのスタートにデッドする。あとはぴっころパートをがんばるだけで、全18手で実質終了のガバ取りになる。

たくまさんとあーでもないこーでもないと計2時間くらい揉んで概ねムーブが完成。

 

Vacのトゥラバーがすごい

修正点はポンポン出てくるだろうし、トライの中で意識すればいいので13時から繋げ開始。

1便目はランジで結晶をうまく踏めず距離が出なくて失敗。結晶の踏み方を変えた。

 

ぴっころスタートへのデッドは結晶を上向きに蹴ると安定する

 

2便目、3便目はぴっころパートに入って、12〜13手のポケットへの寄せで連続で落ちた。

 

12〜13手目の右手寄せ

バラシでは左に入り込んだ状態で、手で漕いで寄せていた。けど繋げると重心が落としきれないために手の漕ぎでは振られがいなせず落ちるっぽい。右足のスタンスを遠くて深いスプーンカットに変更して、左側に掻き込むように踏んで、つま先のバネで手を寄せてくるイメージにしたら感覚がよくなった。

寄せる時も薬指側からヒットさせて下引きにならないように、若干のサイド気味に保持できるように微調整した。

奥のスタンスを使用

 

それでも次の14〜15手目のピンチからリップポケットへの左手飛ばしが安定しないので、ヒールの位置をさらに修正した。

スタートからトライして落ちては修正と繰り返していたから結構疲れて、繋げは今日じゃない感がすごかったのでパート練習を繰り返す。

 

15時を回って気温も下がりつつあったので、ぴっころへのリンク部分から抜けまでを登って終了にしようと思ったけど、次の岩に移動するにしてもマットを広げる頃には16時を過ぎて極寒になりそうだったし、撤収するにはちょっと早かったから4便目を出して帰ることに決めた。

 

 

30分くらい休んで身体が冷え切ったので上の駐車場までランニング。最高高度が更新できたらくらいの気持ちで16時ごろにトライしたら、リンクパートで若干もたつきつつも完登できた。ぴっころの抜けのポケットは指一本分外してかなり危うかったけど何とか押し通せた感じ。

完登動画

 

チョークは下地に東京粉末のboost、液チョーはスタッフハイジェニック、ゴリラとZEROTTの混ぜ物でチョークアップしたら最後までフリクションを感じれた。

 

いつもの「本当に登れたんか?」状態になりつつ余韻に浸ってフィニ。

 

のじさんに「前に見かけたバシバシムーブとは全然違ってびっくりした」と言われた。当の本人はそのムーブを微塵も思い出せなくて新しく作り直したわけだけど、帰って過去動画を見直したら本当に全然違った。岩のコンディションに違いはあれど、大勢の人に気を遣いながら戦々恐々とマットに上がって少しずつムーブを探るより、リラックスできる雰囲気の中でどっぷりと岩にへばりつくのでは出てくるムーブが違うのだと思う。いいメンバーでじっくりトライさせてもらえて良かったな。

 

今回は運が良かったとしか思えない完登だったけど、たまにはこんな褒美があってもいいかなと思ったり。

次はハンターガンナー夏至のあたりに行ってみるか。