Almost boring

いいかんじに三十路突入

【鳳来】ゲルニ回路.1

分かる人には分かる熊

鳳来、そこは僕のアナザースカイ。

ライミングにのめり込むきっかけを作ってくれた、生まれ育った岩場に戻ってきた。最後に来たのは記録を見直してみると2022年の6月にTyoの渾身のトライをユマール撮影に来た時だった。その時はクライミングシューズも持たずに来たので、実際に最後に登ったのはその前の4月。とは言っても今回はリードではなくボルダーだけど。

 

狙いはゲルニカ

まだ時期じゃないし、朝イチは結露が酷いってことで、サエとはなちゃんと名古屋をゆっくり8時に出発。GabやRickyさん、Ogiちゃんとダム湖奥のPで合流。


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相変わらず鳳来の山は湿っぽくて、陰鬱な感じだけどそれすらも懐かしい感じ。で、お初のゲルニカツライチの前傾壁を大きな動きで登っていく課題でめちゃくちゃかっこいい。


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浜松のおにいさんたちと我々の貸切だった。

スタートは右手ガバカチ、左手ガスカチで結構な距離のランジ。Tyoは前に「リードの5.10aのくらいのドガバ」って言ってたけどそこまでのドガバではない。下手したら「ゲルニカにはガバしかない」とか言いかねない男やからな。

 

今日の目標はとりあえず初手ランジを止めることに決めて、昨日の今日で指は穴だらけなので、指の腹までガチガチにテーピングしつつ観戦。開始早々にRickyさんが無限のスタミナで飛びまくってた。取り損ねて大きく振られた時に中指がパックリ裂けたらしく、結構な血をドバドバ流しながら「もうすぐ止まりそうですわ!」って満面の笑みで戻ってきた時は、やっぱりクライマーって狂ってるなと思った。

 

僕は他の人のスタンスを真似しつつ、何度か飛んでいると、ベストな足位置が決まって連続して止まるようになった。ランジというより側対でのデッドのイメージで出るとよさそう。

 

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陽が差しているうちはマシなコンディションだったけど、14時過ぎからみるみる湿度が上がってきて計測不能に。Gabは毎回のトライで安定してリップを叩くまで出れているけど流石にこの状況だと厳しいっぽい。「今日も星になれなかった..」ってブツブツ言ってるし、本当に読めないヤツや。


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同じくリップを叩くところまでしかバラせず。ていうかトラバースのガバがすっぽ抜けて背中から落ちたりと危ういレベル。

まあ、今日の目標は達成したことだしとまったりモードに。はなちゃんと散歩したり、ピカソを見に行ったり。課題自体は面白そうだったけど今じゃない感が凄かった。


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16時前には撤収。Ogiちゃんは離脱。僕らも早めに帰るつもりだったけど、消化不良感もあったのでグライダーに寄っていった。


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昔見にきた時よりもすごく被ってみえたけど、ホールドはポジティブだし、直感的に登れるやつだなって思った。んで、早々に動画回して下からトライするも何も出来なくて意気消沈。バラせたら帰りますわ〜つって保険かけ始める始末。

 

それでもセッション効果でワンムーブずつ進んでいくから不思議で、核心のアンダーからのガバ取りはGabのスタンスをパクって、死ぬほど深キョンしたらスタで出れることが分かった。ラストトライって言って繋げたら案の定で上部で落ちて「またこのパターンですか〜はいはい分かりますよ〜いつもの敗退のやつですね〜」って帰ろうかと思ったけど、登らないと帰れないでしょって圧を感じて、テーピング全解放して気合い入れた次のトライで完登。

完登動画

自分にはまだ早いと思ってた課題が、想像外のタイミングで登れてしまって形容しがたい気持ちになってフィニ。

 

普段からソロだし、大体はナイトだし、それでも孤独感とかは感じたことなかったけど、やっぱりみんなでセッションしながら登るのはその空間ごとめちゃくちゃ楽しいな。

ゲルニカは寒くなったら本腰入れて通おう。


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