Almost boring

いいかんじに三十路突入

【豊田】ひとつの課題に通うということ

前回の記事から続き、結局7日間のレストを経て、当直明けの日曜日は職場から豊田に直行した。

 

遅いスタートにも関わらず駐車台数は数台のみ。去年のこの時期は歌石の駐車場が満車になるくらいの盛況だったのに、昨今のチッピング問題で豊田に訪れる人は大幅に減った。かくいう自分も「地元で気楽に来れる岩場」でなければ、わざわざ居心地の悪い豊田には来ないかもしれない。

パックマンでアキちゃんやGabに合流して何往復かして身体も指も暖めた。

 

寒波到来の後で結構な寒さだったが、コンディションは良いしアップの段階で調子の良さを感じたので「じゃ俊トラ行くか」つってそそくさと移動。

まー結果から言うと登れず。

最初のうちは1手ずつ進む感覚が嬉しかったけど、4日目から変わらなくなってもう7日間も経ってしまったよ。上の写真の状態から後は右手を寄せて左手をガバに出せば終わりなのに、たったそれだけができない。途中からバラシができなくて全てが通しトライとか指皮の状態と岩のコンディションから1日のトライ数が限られてしまうってのが完登を妨げている要因としては大きいけれど、何よりもいちばんの要因はひとえに保持力が足りていないことだと思う。圧倒的に。

だってこの課題、核心は中間部のヒール解除でその後は滅多に落ちない(まれにマントルが苦手な人が落ちるようだが..)し、やっぱり一定以上の指の強さの人は何の気なしにすべてのカチを保持して簡単そうに登っていく。人によっては甘めの初段じゃないかって言うくらい。現状の自分としては、どのカチも安心できるレベルの保持はできていなくて、ポジションや足で何とか保っている状態なので核心をこなした後にポジションを探りながら、最後の一手を進めることができないんだと思ってる。「外ボル歴1年ちょっとの自分は指ができていないから、握り込む課題を登れなくてもそれは仕方のないこと」とか、まあよくもこんなに色々と言い訳が出てくるわ。

それらを自分に言い聞かせるその行為にめちゃくちゃ嫌悪感を感じたし、心底ださいなって思った。けど残念ながらこれが現状。自分の弱さを認めるしかない。

 

と、まあめちゃくちゃ早口で言ってそうなキモい文章を綴ったわけだけど、正直なところ5日目くらいから「短い時間だしとりあえずやるか」って惰性なトライになっていて、少し余裕があっても一か八かの一手も出さずに手を離してしまう具合だったので、モチベーションは気づかない間に落ちていたのかもしれない。

でも、ある意味プラトーというか、一喜一憂せずに、平日はトレーニングを続けて、休日にこの課題で効果確認をするというルーティンが心地よかったし、こうした生活の中で「僅かだが、確実に良くなっていく」というプロセスを知れたことには価値があるんじゃないかな。その生活の中では、クライミングにおいて最も煩わしい「他人と比べる」という行為は介在しなかったし、このプロセスを自分の中で完結させて恒常的に漸進していくのが大切なんだろうな。知らんけど。

 

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で、アキちゃんご所望のデルタに移動。

外に行き始めて間もない僕にカチのポジショニングとヒールの掻き込みを教えてくれた、結構な思い入れのある課題なのでセッションがてら再登して、あとは梟を少し案内がてら移動して、ケツに予定があったので早めに離脱してフィニった。

 

今日はレストがてら最近手に入れた新しいオモチャのiPhone 14 proでVlog用に撮影してみた。何の知識もないので、自分の思うそれっぽい素材を撮り溜めておいて、後で少しずつ繋げて、フィルターかけて、音楽を載せたらいきなりそれっぽくなってご満悦。

何よりシネマティックモードがすごい。ピントも後からずらせるので大事な本気トライで多少撮影をミスってもリカバリー可能だし、14 proになってメインカメラが4800万画素になって2倍望遠で劣化なく撮れるようになったのもそれっぽさを増してる気がする。こういうオモチャが好きだといよいよ無印iPhoneには戻れない。そういえばGoProどこいったかな..

 

 
 
 
 
 
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