今年もクリスマスはいつもの3人で岩へ。
元々は近場でゆるく登る予定が、寒波の予報で東海地方の岩場が破壊的に寒いもんで城ヶ崎に変更された。初の岩場でのわくわく感と運転のストレスがアンビバレンツ。悩んだけど、名古屋からの日帰りは(腰的に)しんどいので前泊。
土曜の仕事の後は、名古屋で幼馴染とのクリスマス会を終えてそのまま移動した。
日付の変わる頃に三島市へ到着してセレクトインというビジホにチェキン。
シャワーして寝るだけだから...と適当にホテルを選んだら大失敗だった。まず部屋がめちゃくちゃ煙草くさい、くさ過ぎて入室した瞬間息止めた。浴室天井はカビだらけだし、衛生管理どうなってんの。冗談抜きで車の中で寝ることを考えるレベルの部屋やった。カップルで泊まってる客も居たけど、クリスマスにこんな所に連れてくる彼氏はどうなのよ。
なんだか悲しい気持ちになりながら、窓を全開に換気してぶるぶる震えながら就寝。寒さで何度か目覚めた。
翌朝は7時半にビジホを出発してだいたい1時間でフナムシロックに到着。
Tyo、Gabと合流、車はダイビングショップの駐車場に停めさせてもらった。終日で1300円、予約も出来るし、トイレも水道も使わせてもらえるしめっちゃ便利。おばちゃんが気さく。
Gabから誕生日プレゼントでRustamのモノポッケトレーニンググッズを貰った。
「小指フロントレーバーを頑張れ」とのこと。辛辣。
初のエリアなので、はやる気持ちを抑えて小ぶりな岩でアップ。
大島日和、トロサバ、金目の煮付け、パンダもいるよという5〜3級を登った。4級のマントルがなかなかにシブかった。課題名は岩場までの道中に見かけたワードがふんだんに。
で、メインのモンスター岩に。
横から見ると意外と傾斜が強い。
朝イチはデカブレキアをやるお兄さんが居たけど気付いたらいなくなってた。
リードのパーティはそこそこ見かけたけど、結局この日はボルダラーとは出会わなかった。ハイシーズンの岩場だし、有名な岩は関東からの人でごった返してると思っていたから拍子抜け。御岳や湯河原に行っているんだろうか。
モンスター岩の傾斜面には顕著な棚が2つあって、中盤からスタートするとモンスターマンという初段で、下の棚からSDでモンスターママという二段になる。
経緯は分からないけど、初登時は二段と三段だったのがグレードダウンされたらしい。クライミングジムが普及してフィジカル課題への適応力が底上げされたからとか?知らんけど。
今回はマンの方からやってみる。
スタート棚をマッチで浮いてすぐに左のスロットへ。踏みにくいスタンスを右足で掻き込んで立ち上がって、サイド気味のガバポケットに右手で1回目のデッド。掻き込みを強く意識して最後まで足を残すと安定して、良い位置に入れられる。
ポケットが取れると足が切れるので、がんばって右足をスタートに置き直す。
んで、左手をサイドアンダーに送って、リップのガバポケットに2回目のデッド。こっちは右脇意識で右ロックを入れて、上体を上げた体勢で手を出せば止まる。
繋げ早々に2発のデッドを成功させてそのまま上部に突入したけど、ムーブを練ってなくてマントル落ち。Tyoも同じパターンで2人して沼。なんだかんだ2手目での持ち感が全てなのでマシンガントライすると散る。セッションで気が大きくなるとこういうミスをするからあかん。
マントルは、フレークマッチしてポケットにヒール、左手でカチを抑えてヒールから踏みにして、左手を送って、という超安全策でムーブ作ってやり直し。1時間くらい揉んでやっとのことで完登。
で、ちょっと休んでSDスタートのモンスターママに。
二段パートは3手でリンク。各パートをさらってみると思ったよりも好感触。
初手は遠いけど慣れればって感じの距離感で、その後も常にフックでいなせるので、最終的な核心はモンスターマンの核心と同じ2回目のデッドになる。
リップへのお祈りデッドはティックからガッツリ外したけど、運良く止まって繋げ2回目で完登。
モンスターマンと違って1回目のポケット取りがデッドにならず、不確定要素が少ないしリーチと身体張力でかためて動けるのでやりやすく感じた。
13時前に同エリア内の岬を進んで、文殊の岩に移動。
柱状節理が美しい。落ちたら死ぬけどロケーションは抜群。
次の移動まで時間を40分と制限して文珠という初段にトライ。
かなり疲れてたからゆっくりと眺めていたらTyoが二撃して、Gabもそれに続いて数トライで完登。早くもアローン。Tyoに至っては僕がシューズを履く前に終わってるんですけど。
どっかぶりのルーフ内のガバからスタート、右で乳首ホールドを乳搾りのように握ってスタートに左手に足。左手をこまいアンダーに送って、足を置き直してリップガバにドン。
初手の乳首も、ヒールも全然しっくりこなくてハマりかけたけど、ヒールをかけた段階で右のカウンターバランスを意識してスタンスを選んだら上手くいった。
むちゃくちゃ爽快な課題やった〜と息つく暇もなく13時ごろには移動開始。次の目的地は、10分くらい道路を歩いたところにある漁り火ロックへ。
狐火、鬼火目的で向かったものの、夕方前&風が抜けない日陰でどのホールドも湿気湿気。触ってみると黒々と濡れる感じだったのでパス。居心地のいい広場で目の前のトゥンバックにマットを敷くも、手首を巻いて保持するアンダーだったのでこれもパスした。
その辺の課題を一通り見て、トゥンバックの後ろの岩壁にある漁り火ルーフにトライ。
ちょっとイヤなアンダーで立ち上がって、ルーフ抜けのガバスローパーにランジ。
ヒールしてカチに左手を送って、右トゥをかけてからマッチ。ガバに頑張ってデッド。したら足を上げて、左手薄カチを超頑張って握って立ち上がる。
NPのルートの並びにあって、トップアウトは出来ず、リップに立ち上がって終了という中途半端さだけど、ムーブの組み立てがけっこう面白かったな。で、日暮れも近づいていたのでフィニって帰路へ。スカスカの高速道路を見てクリスマスを思い出した。
次は鬼火、ディスチャージあたりをやれたらいいな。明後日からは四国遠征、仁淀へ。課題を絞って頑張りたい。