Almost boring

いいかんじに三十路突入

【鳳来】鬼岩入門 5.11a

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昨日に引き続き、帰ってきた男と鳳来通いで初めての鬼岩へ。

アプローチは小滝橋駐車場から70分ほどだった。予報では気温20度の晴れだったが歩き出して早々に小雨が降り出した。観光をかねて鬼に上がるつもりだったので黙々と歩を進める。

 

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樹林帯がひらけたところで巨大な尖塔系の岩塊がいきなり現れる。今までに登った、どの岩場よりもスケールが大きくてただ言葉を失う。雨の凌げる河原の広場にベースを置いて岩場を偵察。従来のデポスペースとは異なる場所に置いていた荷物を、増水して現れた川に流されたパーティがギアを干していた。

 

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10時半ごろ到着した時は気温10度だったが、その後も上がってこず、風も抜けるのでひどい寒さだった。そしてハイカラ岩の被り具合は異次元だった。

メインウォールに戻って登り始める。

 

鬼岩入門 5.11a

アップでオンサイト。1ピン目が尋常じゃない高さでビビリ散らしながら取り付いたが探ればガバで繋がっていた。核心は終了ピン手前に突然悪いホールドが現れて、行ったり来たりを繰り返して一か八かでなんとか突破して完登。最後はしっかりガバだった。一度登ってしまえば次回からはアップに使えそう。

 

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風の抜けるメインウォールでジッとしているとすぐに底冷えしてブルブルと震えだす始末。指もキンキンに冷えてやがったが、当初の目的だった卒業にトライ。

 

卒業 5.12b

前トライ者が掛け替えを申し出てくれたが、自分でドローセットしなければRPなどできるハズもないのでマスターで取り付くことにした。

隣ルートとピンが近くて、ルーティングに悩みながら進むも下部で儚くも散る。核心の7-9ピンまではガバの連続だが、自身の最高グレード以上のルートでオンサイトのトライなので恐怖感との闘いだった。珍しく服を着て登っていたのに寒さで身体も動いてこず、大きなムーブが出せなくてジリ貧だった。結局は、ムーブを作るというよりルーティングが重要という感じだったが..

核心はレストポイント次のダブルカチからの左ガスへ送り、右ガバアンダーを取って8ピンクリップし、スローパーから左の大ガバにデッドするところまでのシークエンスか。とりあえずムーブは作ってみたけど、下部は極限まで自動化が必要そう。

天気の好転は望めそうになくて、コンディションの悪さに辟易していると常連たちも続々と帰り出し、僕らもトライのメンタルにならなかったので、命辛々掛けたドローも1トライで回収した。

 

初めての鬼岩は想像していた雰囲気とはずっと違った。

同世代の強いクライマーたちが集う、敷居の高い岩場だと思っていたが、どうやらそれは一昔前の話のようで、ここ最近揃う顔ぶれは昔から通っている面子ばかりだと常連の方がおっしゃっていた。確かに、初見の僕たちにもルールやアドバイスなどを教示してくださって温かささえ感じた。が、僕はそのような空間が昔から苦手で、自分という存在に異質感を感じてしまった。というか、そこに居心地の良さを見出すことに恐怖感を憶えて、少し憂鬱になった。

おそらく今日のコンディションの悪さがそう思わせたのだろうし、そうであって欲しい。

とりあえずは入門したので、少しずつ慣れていきたい。

 

<成果>

鬼岩入門 5.11a OS(通算1try/1day)

卒業 5.12b ×(通算1try/1day)