Almost boring

いいかんじに三十路突入

【フクベ/下呂】愚かな俺とJayとの出会いと

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2023/11/14 

先週末のあと、木曜日にライスと午後からナイトを予定していたけど、週の後半から天気が崩れるとのことで前半に繰り上げ。指皮もないし、風邪気味の体もあったので悩んだけど、突っ込んでみた。で、2時間だけフクベ。ルーチンのアップこなして直近の宿題のシンバルに直行。

気温は13℃くらいで湿度は60%以下。コンディションはいいはずなのに指皮が緩みすぎて、入浴後の手か?ってくらい皮がブヨブヨ。結局、数トライで人差し指に穴が空いて、左手送りもままならなかった。どんどん高度が下がるので早々にフィニ。

何も得るものがなく、行くべきではなかったという後悔ばかりが残った..

 

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2023/11/18

退勤したら平野部分がガッツリ晴れてた。愚かな俺が囁く。行っちゃいなよって。冬型気圧で悪天予報なのは知ってたし、なんなら午前に入山した人たちから濡れてますよって連絡を貰ってたのに突っ込む判断をするってどういうこと?

14時ごろに美濃インターを通過した時点ですでに大雪、トイレ休憩に出たら数秒で全身雪まみれ。車に積もるくらいの降雪。帰れよって話なんだけど「シンバルはルーフだから大丈夫」って悪魔が囁く。んなわけあるか。

とりま岩場に行ってみるとGoさんや武井さんは案の定いるし、呆れ顔で挨拶したら「まさか今日来るとは..」って逆に呆れられて「いやいやどの口が」ってなった。でもムーブのヒント教えてもらえたからトータルしたら行ってよかったかも。

あ、課題は勿論濡れてました。

 

久しぶりに虹を見た

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名古屋に戻ってジムに避難。欲が出てハード目な課題を触り散らかして即座に指皮が消滅。ここ数日の皮貯金が無に帰した。ていうかマイナスになった。

どう考えてもこの時期にジムで限界まで打つ必要はないし、総じて「もう少し大人になれよ」と言い聞かせた日だった。書いてて悲しくなってきた、大丈夫かオレ。

 

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2023/11/19

翌日曜日はライスと岩に。フクベか恵那か〜って話していたけど、朝に合流してSNSを見てまわると昨日の積雪で全滅している様子。日当たり良好で乾きが良くて標高低め、白川か下呂かー、でも白川のやりたい課題は染み出しに弱いしなーってことで下呂を選択。

 

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車酔いのライスが吐くか吐かないかって瀬戸際で下呂着。

Gotoさんから「馬瀬もワールドロックも濡れてるでー」と連絡もらっていたので、抜群に陽当たりの良い火道角れきエリアへ。前に大体の位置は見に来てたけど登るのは初めて。有名どころは推進力の岩とみたまやのふたつなのかな。


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みたまやのスタートは滴ってるし下地は川になってたので、推進力の岩で登り始める。アンダーとかはしけってるけどブロワとチョークがあれば十分に登れるコンディション。乾かしてたらすぐに雲が晴れてピーカン。

暑いくらいだったので、ダウンを置きに駐車場に戻ると、ダイスケイチミヤ風のドレッドマンに話しかけられた。

 

"Are you climber?" 

"from Korea. climb together?"

 

何語で話しかけられてるのかも分からなくて一瞬のあいだ思考停止してた。けど絞り出した超絶カタコト英語でも疎通とれることがわかったので、一緒に登ることになった。クライマーで、開拓者で、クライミングアパレルオーナーのJay。韓国から持ち込んだキャンピングカーで日本ツアーをしているらしく、今は下呂をベースに連日登っていると。(最高のOnsen cityって言ってた)


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で、岩に戻って、推進力はスタートの高い右ヒールからの右手飛ばしで苦戦しつつも、何度かやってたら2手目をマッチできて、上部は慎重に一手ずつ進んでそのまま完登。ライスも続いた。

完登動画

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次はドガバアンダーでニーバーセットして左手ピンチへ、次に右手をポケットに送って、狭い足上げをこなして左手小ガバへ。その次はドガバで、抜けは推進力とほとんど変わらない。手数も少ないし、悪いポケットで頑張るだけに見えたのでワンチャンのフラッシュを狙うも2手目のポケットを取ってから足上げが出来ずにフォール。うん、わかってた。

インカットしててかかりのいい3本指ポケットなので前腕深部の疲労感がすごい。指を壊せるタイプのホールドやな。しつこくトライしたけど純粋にポケットの保持が不足していると思った。


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ファーストライから安定していたJayが登って、ライスは指太すぎてポケットに2本指しか入らんし、共に敗退。他に大きい岩がないので、下呂市街方面に移動して、ワールドロックを偵察したけどやっぱり濡れてるし、工事中で車が止められないのでセイロうどんを探しにいった。


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国道脇を彷徨いつつも、16時前には岩を同定。

Youtubeで見た白い岩はそこにはなく、目の前にあるのはてかてかと黒光りしている岩。しっとり気味でホールドによっては濡れてるけど乾かせば登れそうなコンディション。

セイロダイレクトにトライ。ヒールスタックでルーフの基部からスタートして、背中で抑えながら小ガバを送っていく。マントルまではやさしめな印象で、マントルを頑張れば登れるかもなーって思った。

ライスがイチ抜けして、Jayは「明日の朝にトライするからいいや」って言ってて、谷からバカスカと霧も湧いて撤退の雰囲気が出てきた。それで焦ってトライしたけど手順ミスるわすっぽ抜けるわで沼る。そうこうしてるうちに気温が一気に下がって、岩もマットもダウンまでもびしょ濡れになるくらい結露してしまって、どうにもならなくなって敗退宣言。登れたはずのトライは何度かあったのに気持ちが作れてなかったなと反省。

 

成果はなかったけど、ダメ元の岩にしては楽しめた。なによりJayと出会って、片言の英語しか話せないけど、ひとつの岩で同じ方向を向いて通じ合えるってすごくいいなって思った。日本に滞在している間はツアーを共にする約束をした。

愚かが飽和していた1週間だったけど、来週は調子が上がってくることを願ってフィニ。

そんなこんなで脳内満足度高めに名古屋に帰還、サエと合流して、もはや定番になりつつある、しそご飯焼肉で〆た。