Almost boring

いいかんじに三十路突入

【雑考】クライミングロープの話

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ライミングロープ何本持ってる?

所有するロープのラインナップも増えてきたことだし小言を連ねてみる。

 

購入遍歴

2018/11 EDERLID 9.8mm 40m 

2018/12 roca トレックセーフ 8.0mm 20m

2019/12 Petzl ルンバ 8.0mm 50m

2020/3 MAMMUT Infinity Dry 9.5mm 30m

2020/3 BEAL バイラス 10mm 50m

2020/11 BEAL スティンガー3 ユニコアドライカバー9.4mm  60m

2021/2 TENDON マスター コンプリートシールド 9.7mm 50m

 

ダイナミックロープシングルが5本ダブルが1本

スタティックロープは1本のラインナップ。

 

それぞれの所感

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①2020/3 Infinity Dry 9.5mm 30m

ジム用ロープ。室内専用にドライ加工もクソもいらないんだけど安かったので購入した。今は27mほどの長さでKowall滋賀店のどっ被りではギリギリだが一応届く。なのでもう一度切ったら10m以上の高さのリードジムでは引退。週1回以上の頻度で使い込んでるが、柔らかくならず芯硬めが維持されている。バリカタ~粉落とし。墜落係数1程度で落ちてもノットを解くのにさほど苦労しない点ではメリットだが、ビレイヤーの操作性はイマイチ。ロワーダウンの時は素手だと痛いレベルのゴワゴワ感。

 

②2020/11 BEAL スティンガー3 ユニコアドライカバー9.4mm  60m

外岩本気トライ用に購入。実際の径よりもかなり細くみえる上に、しなやかなのでハーネスにタイインしたときのノットの小ぶりさにビビる。ほとんどダブルロープと変わらない。さらにドライカバーで滑りがハンパなくて、クリップ時の手繰りは異常に軽いのでフォールしたら止まるのか不安になるレベル。(ドカ落ちもルベルソで止まりました)ガッツリ落ちた時に外皮が結構焼けてた(コーティングが弱い?)ので日常的に使うとすぐに切るハメになると思って温存中。

 

③2020/3 BEAL VIRUS 10mm 50m

2020年度の外岩メインロープ。コスパ最強シングルロープ。コーティングはされていないが、外岩では常にロープマットを敷くし、雨が振っている時はそもそも岩場に行かないので問題ない。切って現在は40mちょっと。最後の洗濯を終えて今後はジム用に転身。

 

④2021/2 TENDON マスター コンプリートシールド 9.7mm 50m

2021年度の外岩メインロープ用に購入。見た目がトラロープっぽいのに惹かれて購入。しなやかさに定評のあるテンドンなだけあって、タイインもビレイも手繰りもノンストレス。コーティングはパリパリだが滑りすぎるという感じもない。トラバース主体の持久系ルートでもノンストレスで、本気ロープを持ち出すまでもなくコイツで登れた。20m以上のルートやトラバース主体のルートでもない限り、細径ロープの恩恵はそんなにないかな。今年のロットからまとめるテープが付属しなくなった?

 

⑤2018/12 roca トレックセーフ 8.0mm 20m

スタティックロープ。沢でのフィックスやバリエーションルート等での緊急時用に購入したが殆ど出番は無い。ただ、お守り的に持って行くのにストレスになるような重さでもないし、なんだかんだ持ち出している。

 

⑥2020/1 Petzl ルンバ 8.0mm 50m

ダブルロープ。マルチピッチでも、アルパインでも、沢でもアイスでも特に不満はない。選択に迷ったら安定のペツル。

 

⑦2018/11 EDERLID 9.8mm 40m (写真なし)

初めて買ったシングルロープ。大きな墜落は殆どしてないけれど、何度も洗濯してだいぶ毛羽立ってしまってリードで使うにはストレスが多いので現在はトップロープやフィックスソロ用。

 

痛んだら切ってる?

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ジム用ロープは割と高頻度で、外岩用は傷み具合を見て適宜カットする。

耐墜落回数はロープによってマチマチだけど、毎回同じ墜落をするなら大体5回ぐらいが限度だと思う。例えば、ジムのどっかぶりで日に2回、調子がいいと3回登って3回同じところドカ落ちする課題があるが、トライし続けると毎回同じ位置に墜落荷重が加わる。このケースだと、末端から270㎝のところで内皮と外皮の結合が取れて(摘まんだり押してみるとペコペコするような状態)いた。この状態で同じ落ち方は出来ないので、反対の末端を使い騙し騙し使っていたが、そちら側もペコペコになってしまい、かなりの長さをカットする羽目になったので、このロープは大きいジム用から引退、お役御免に。同じルートでどんだけ落ちてんだよって感じだけど、こういうこともあるのでジム用に30~40mを新調するのは馬鹿らしく感じたので、外岩用に使っていたロープが短くなればそれをジム用に転用する方針に変えた。

それに対して外岩は、毎回同じ墜落をすることは少なく、カットする頻度は多くない印象があるので、今年から使い始めたロープは50mにした。

ちなみにロープカットは、位置決め後にダクトテープを巻いてから切ると外皮と内皮の結合を保ったままカットできて便利。

 

ロープについてどこまで考えてる?

 ロープは命を守る道具として必須なアイテムであるわけだけど、人のよって扱い方の認識はかなり差があるように思えた。例えば、登る前に一度振り分けるとか、基本的に他人のロープは使わないとか、使わせてもらうならハングドッグ時にちゃんとセルフ取るとか、汚れたら早めに手入れするとか、細かいことを言い出したらキリがないけど、自分にとって常識でも他人からしたら非常識かもしれない。人のスタイルにとやかく言うのはナンセンスだけど、長く付き合うパートナーとは意識のすり合わせくらいしておきたいですね。