1月はダメな日が続いた。
仕事のプレッシャーからなのか、単に風邪を拗らせて体調が悪かったのか、要因は色々ありそうだけど時間は作れても思うように登れず。ストレスで過食気味になって体重は70kg弱までガッツリ増やしてしまった。
ジム遠征とかを挟みながらモチベを保とうと努めていたけれど、左肩を痛めるわ古傷の右指屈筋腱分岐部の痛みを再発させるわで泣きっ面に蜂状態。週末はピンポイントで寒波が到来していたので3週間も岩には行けず。
つい先日に今シーズン最強寒波が到来して(とはいえ去年よりかなり弱かったけど)名古屋の平野部でも少しだけ積雪した。岐阜方面の岩場は路面状況がなかなかにシビアということで、久々の二連休は御岳にいってみた。
金曜の仕事が終わってサエと合流、新東名を突っ走る。
ホテルは秋川駅の東横INNをとった。思っていたよりも近くて3時間半くらいであきる野市に到着して近所のラーメン屋に滑り込み。食べログの評価が高い池谷精肉店という麺屋。事前情報なしに突っ込んでしまったことを盛大に後悔した。
尋常じゃないくらい辛い醤油だけど、大量の背脂で中和される。麺は太麺で芯がかなり残っていて地元名古屋の味噌煮込みを食べている感覚になった。不味くはないけど旨くもないっていう感想。苦し紛れに水1L飲んで就寝。
翌7時起床、昨日の醤油のせいで舌がビリビリ痺れる感覚が残っていた。ホテル横のパン屋で行動食を買って、下道を30分くらい走って御岳渓谷へ。
アミノエリア最寄りの駐車場でWKさんと合流して田中くん岩へ。朝一はアホみたいに寒かった。路肩は凍ってるし。
ストレッチとフィンガーボードの懸垂で身体は温まったけど、岩に触ると指との温度差でべっとり結露する。
WKさんがエクステンド狙いなので待たせるわけにも行かず、田中くんという初段からトライ開始したらまさかのファーストライで首の筋を違えて左向けなくなった..
マッサージとストレッチして痛みは誤魔化して、数回で上部に。足位置を探りながら何度か降りつつリップに左手を出すところまでバレた。けどこの左手が異様に滑って右手を出せない。
川や石で指を冷やしてみたり、腰チョーで念入りにチョークアップしてみたりしたけど効果なし。マシンガントライした挙句に最後まで右手が出ずに敗退。この時期の御岳はこういうものなのか。気温が上がって、指との温度差が少なくなれば保持感はマシになるのか。シーズン中でもずっとこの状態ならチャートとは訣別を考えなければならない。
とまあ初段にガチ敗退は久々で結構凹んだ。
SDの二段をやるにしてもリップがバレなきゃどうにもならないので大人しくエクステンドの岩へ移動。
田中感岩よりは日当たりが良くて居心地が良い。
エクステンドはガバ制限の有無で初段と二段の2通りになるよう。田中くんでのマシンガントライでガチャを握りまくったせいですでに皮がボロボロ。でも成果に焦っていたので速攻トライ開始。
ガバからスタートして、少し遠いガバカチを左手に取り。スタートに手にヒール。右手を中継使ってガバに送る。そしたら左手カチの横にヒールしてかかりのいいカチを左手のガストンで迎えに行く。ファーストトライはここまできて、右足上げで迷いつつ、痛めている左肩へのダメージが不安で降りた。ガストン取りまでは3級くらいのムーブ。
次は右手でクロスして右カチを取りにいく。肩甲骨を寄せながら重心を下げることでガストンが効かせられる上に、肩はそれほど傷まないとわかった。このポジションに入れれば右手が出ることを理解して繋げに。
が、何度やってもクロスした状態からガバへの右手出しが出ずに落ちる。何度かやってさすがにあかんとバラし直し。クロスで取れてから少し耐えて右足を置き直せば右手が出せそうな雰囲気を確認できた、けどこの頃には繋げる力は残っておらず、指皮も圧痛が酷かったので気持ちが萎えてそのまま敗退。
二段にしてはかなり甘めの印象だし「ぐぬぬ、恵那にあれば1〜2級くらいなのに」とか思ったけど、よくよく考えれば恵那の1級なんて余裕で敗退できるわ。いやー失敬失敬。
直前で入れ違いになった人のムーブを見ていたせいもあって、思い込んでしまっていた僕のミスやな。お茶濁しに初段verを一撃してメインエリアに移動。
タイムズに駐車してすぐのピンチオーバーハングの岩へ。
全身ヨレて冷え切った状態で止まるほど甘くもなく..
夕方になって、日もほとんど落ちて岩は結露気味。でも風があるのでギリギリ数トライはできそうなくらい。往生際が悪すぎるので、嶺の夕の前で登るべきか帰るべきか悩んでいた。
「フラッシュに取っといたら?どう考えても今じゃないでしょ」ってサエの言葉に甘えて岩場を後にした。
御殿場に移動して、セレクトンという新築ホテルにチェキン。
夕食はさかなや本店にお邪魔したら、値段から想像できる倍量のボリュームでガンガン料理が出てきて腹がはち切れそうになった。帰りしなにマクドでセットとナゲット、バタースコッチパイをゲットしてホテルに帰還し暴食の限りを尽くした。
言うまでもなく満腹の気持ち悪さで夜中に何度も目が覚めた。
翌日も指皮の圧痛に負けて登らず。
サエの希望で御殿場アウトレットに寄って、文明の力を駆使してさわやかで数分待ちでハンバーグを食って名古屋に帰還した。
少しは気分転換になるかなと思ったけど、ダメな時には何をやってもダメ。クライミングに限らずね。普段のルーチンを粛々とこなして、夜明けをじっと待つのが吉。
ということを理解してフィニ。