Almost boring

いいかんじに三十路突入

【気田川】ローカルエリアでサーキット

f:id:gaktraverse:20231208193422j:image

年休消化で金曜日が丸1日の休日だった。

84さんと下呂にカチ込む予定だったけど「打ち込んでるレッドブルをなんとか登りたいし、雪で閉ざされるのが秒読みだから行かせてくれ!」と連絡をもらい快諾。

久々のソロなので先週、ライスと位置を確認した気田川ボルダーへ行ってみた。6時半過ぎに名古屋を出発して9時前にはエリア着。案外近い。


f:id:gaktraverse:20231208193451j:image

普段は二つ折りメインパッド2枚+サブを数枚だけど、トリプルパッド+メインパッドを試しに積んでみたらギリギリで積載できた。一度に運びきれないのが難点だけど、気田川みたいな小ぶりなエリアなら全然気にならなかった。

 

f:id:gaktraverse:20231208193440j:image

f:id:gaktraverse:20231208193502j:image

陽が当たる前でかなり寒いけどフリクションは抜群。

河原に降りてすぐの昇竜雲の岩からスタート。右下の顕著なガバから直上するライン。左手出して、ヒールでかき込んで遠い右手を取るワンムーブが核心なのか。身体が温まったらすぐに登れた。

完登動画

 

次に同スタートから左にトラバースしていく入道雲にトライ。ホールドが多いのでムーブは色々選べそう。右ヒールを起点にしたムーブで数手出して、両手カチからリップへのガバ取りが核心っぽい感じ。一撃するつもりで取り付いたけど、リップ取りでポジションに入るのが案外むずくて落ちた。数回のトライでムーブ修正して、こっちも15分くらいで登れたけど手数もあるし満足度高かった。

完登動画

 

f:id:gaktraverse:20231208193436j:image

駐車場真下まで移動して、甲羅うにの岩へ。

ローカルのJakamitiさんにお会いして、課題やエリアの情報をいただけた。色々とありがとうございました。

ここではアップの続きで甲羅にトライ。亀の甲羅のように隆起している形状を抱え込んで登る。右手ガバカチ、左手はアンダーかサイドのガバのどちらかでセパスタ。どっちでもそこまで強度は変わらなさそうな雰囲気。

得意系に見えたけど、右手のガバカチにヒールが掛けづらくてFL失敗。最初から小指を外して3本で甘く保持して、エッジのある部分にヒールを差して完登。この課題も満足度◎

完登動画


f:id:gaktraverse:20231208193418j:image

勧められて隣のナニにもトライした。

ロウボールのマントル課題。とりあえず手を出していって、とにかく重心を上げていったら2撃できた。

完登動画

個人的に好きなマントル課題は白川の拝み屋とか豊田の兄貴とか。適当にやると跳ね返されるのに、セオリー通りに身体を動かすと何故か返せるマントルってすごくきもちい。

 

メインにと考えていたマグロ岩が12時前には日陰になると聞いて移動。とは言っても課題間の距離は1分もかからない。

 

倒れた舳先

舳先/舳先SDという挟み込み系の課題も探したけど見つからず、Jakamitiさんにお聞きしたら「後ろのあれがそうだよ」と言われ二度見した。去年の増水で左の岩が動き、その弾みで倒れ込んでしまったらしい。残念。

f:id:gaktraverse:20231208193400j:image

マグロ岩ではにトライ。

いちばん傾斜の強い面をポケット、カチ、クラック、ガバを繋いで抜けていくライン。シンプルで綺麗にみえた。

 

初手の深いポケット

ランジ先のガバカチ

ホールドはポジティブだしホールド間の距離もそこまで遠くない。

「うんうん、わんちゃんワンデイあるなコレ」ってニンマリしたけど、ランジのポジションに入ってカチを見上げたら北海道の最寄りのコンビニくらい遠くに感じた。すみませんでした。

結局、2時間くらい掛けて足の出力を調整して、右足がギリギリ残りながら止まるようになった。

 

カチを止めて

スタンスを上げて左手を溝へ

ランジを止めた後は左手をクラック、というか溝に送って薬指と小指の第一関節でジャムって足ブラに。左足をセットし直してガバにランジ、といった感じ。上部はバラしてないけどワンチャンを信じて繋げ開始。

 

カチへのランジ自体は慣れてくればそこまで難しくはなく、止まる。でも次に左手を溝に送るシークエンスがとてつもなく繊細で、繋がった数トライは全部そこで落ちた。

左足の掻き込みが甘いために、カチを持ってる肩が少しでも上がっていると回転軸が生まれて、足が外れてしまうっぽい。バラシなら全く問題ないけど、繋がるとカチを持ち直せないからエイムの精度がめちゃくちゃ大事。

 

結局、合計4時間近く打って、二日間のレストで万全にした指皮を消費し尽くして、おまけに新規の裂け目まで作って敗退。どのホールドもエッジを効かせて持つので指に悪すぎる。


f:id:gaktraverse:20231208193432j:image

帰る前に重箱の隅を登ってフィニ。

僕のリーチだと下足からギリギリ届くのでグレードよりはかなり易しく感じた。

完登動画

 

久しぶりにサーキットで多くの課題を触れたし、充実感を持って名古屋に戻った。でも、ふと振り返ると、苦労せず登れた課題の印象はあまり残らないし、そればかりでもいけない気がした。

 

f:id:gaktraverse:20231211093612j:image

で、週末は仕事のあとに職場の忘年会へ。

翌日の日曜も岩に行くために「今日はノンアル。一次会で帰宅するぞ」って心づもりで臨んだのに、気付いたらへべれけで日付跨ぐ手前だった。わりあい後悔したけど、職場の人たちと過ごす時間が楽しいって良いことだし。そういう日があってもいいと自分を慰める。

懺悔の水2リットル飲み干して就寝。

 

翌日は7時半には起床したものの、二日酔いで猛烈な頭痛と気持ち悪さで動けず。

9時からなんとか動き出してサエと気田川へ再訪。ムーブ練だけでもって12時ごろに到着して、アップもなしにマグロ岩へ。

 

f:id:gaktraverse:20231211093018j:image

f:id:gaktraverse:20231211093027j:image

溝を取ってジャムを決めて足ブラになるところから上のムーブを作る。

ランジ自体は易しいけど左足が高くて、体勢が上がると溝の保持感が落ちるのでかなり出づらい。それでも距離を押さえてV字の底を狙えば問題なく止まることがわかった。下地の悪さも相まって、繋げはここで手を出せるかが分かれ目になりそう。マントルは易しいからそこだけは救い。

 

その後は、下部から繋げを狙ったけど、下部核心のカチ取りが一度も止まらず。足の出力調整が超重要なので、二日酔いなんかで身体の連動性が終わってる日はだめっぽい。

 

あとは湿度。渓谷内で午前中しか陽が当たらないという特性からか、コンディションのピークは早朝から昼までで、15時を越えるとマットが鳴るレベルにみるみる湿度が上がってくる。


f:id:gaktraverse:20231211093001j:image

帰りぎわにうにも少しだけ触ったけど濡れるレベルの湿気で初手ピンチがすっぽ抜けるので30分粘ってフィニ。

 

グレーディングが甘いということもあるけど、アップで初段をぽんぽん登れて、身体の動きは自覚的にも良かった。ジム2岩1のペース配分がいいのかもしれない。

年末の四国遠征まではジムに重きをおくべきか、とか考えるけど、もうすぐシーズン前半終了だし、やり残しはないか?って考えると、ぱっと思いつく課題はそれなりに残ってる。雪で閉ざされるまで未だほんの少し猶予があるから目移りしてしまう..

優先順位を明確にすることを意識してみたけど、まだまだへたくそだな。