Tバック Day2
仕事後にフクベ。14時ごろ記帳所着。
前日午後に1-2mmの雨が降ったので祈る気持ちで運転していたけど、麓の温度計は17℃と涼しげ、びゅうびゅうと爽やかな風が吹いていて少し安心した。
向かう道中も気が急いて前のめりになってた。こういう時はだいたいが突っ走りすぎて良い結果になった試しがない。落ち着こうと上の駐車場まで上がってジョギング。身体を有酸素でじっくり暖めて、駐車場でストレッチしてから岩へ。
Tバックのスタートは染み出しなく、どのホールドの保持感も良かった。顔見知りに会って緊張もほぐれたし、各パートのムーブを確認して、登れる確信を持って15時から繋げスタート。
結論から言うと、登れなかった。20時まで14回も繋げトライして、すっぽ抜けを除いて半数以上のトライがリップ取りで落ちた。リップへのムーブは2通りで迷いながらも、身体が元気だから問題ないと思い込んで、解像度の低いバラしにとどめてしまっていた。何度か落ちても「身体は元気だし下部はストレスないから数打ちゃいけるだろ」と根拠のない自身で漫然とトライを重なってしまった。
6回目を超えたあたりから、当初は心地よいとさえ思えた強度の下部が段々としんどく思えてきて、めちゃくちゃ怖くなった。それでも前のめりにならないようにと、身体を温めるためにも駐車場まで走りに行ったり、気持ちも身体もレストにつとめたけど、武井さんには『毎回、最後のムーブだけ相当にうわずいちゃってるね』と言われたし、多分そうだったんだと思う。
途中で小雨が降ってホールドが濡れるハプニングがありつつも、コンディションは終日悪くなかったし、言い訳のしようがない。なぜ最後のムーブを作り直さなかったのかも分からない。全部慢心が招いた結果。
最後には下部もこなせなくなって、何もできない状態なのに岩の前からしばらく動けなかった。日付が変わる前に失意のなか帰宅。
Tバック Day3
翌、日曜日はゆっくり起床、外は晴天快晴。
指皮瀕死で何かに触るだけで針に刺されたように痛む。全身バキバキで繋げに挑む気力もないし、まるで文鎮。岩に向かう準備はしたものの、ソファから立ち上がれず。遅れて起きてきたサエが一緒に行こうと言ってくれて、ようやく重い腰を上げた。
記帳所に10時半着。気温14℃で日陰は寒いくらい。空気的にはめちゃくちゃシーズンインしてるし「お、これワンチャンあるか」と考え始めるあたりがホントに愚か。いつも以上に有酸素で入念にアップして岩へ。指は皮がなくては常に濡れてたけど、アドフリクション+スタッフハイジェニックの組み合わせとコンディションの良さに助けられて、痛み以外はそこまで気にならなかった。
1トライ目は右ダブルカチから従来の右ヒールでの飛び出しで落ちた。繋げの保持感の悪さで重心が下がってしまっているのが原因ぽい。『どのトライからも学ぶことがある』って言葉を思い出して、最後のムーブ修正。右ヒールでダブルカチを取ってからは左のフックを解除せず、振られないように慎重に右足をスタンス踏みに移して、繋げ2トライ目でやっと登れた。
完登動画(撮ってもらえたので2カメver)
たったの3日間。それでもやっと解放されたという気分でいっぱいになった。この何十何百倍もストレスをかけて登っている人もいるだろうし、そうじゃない人もいるんだろうな。登りたい課題を登るために必要なことだけど、このプロセスをもっと楽しめるように、いいバランスで向き合えるようにしていきたい。
サンシャインパワー Day2
その後は引き続きサンシャインパワーのバラシ。スタートはなぜかトゥができなくてヒールに変更したらめちゃくちゃ楽になった。ブランクだった2ムーブは、渡る前のガバ取りはダブルトゥで、ぴっころ合流後の右手ポケットの寄せは左ヒール、右スタンスを変更してムーブができた。ちなみに再現性は微妙。一応、これでブランクはなくなったから自動化と繋げに入るけど、週末は混み合いすぎてトライのペースが格段に下がるから平日にぼちぼち通えたらいいな。気持ちが緩んで不甲斐ない登りばかりになってしまうので、珍しく日のあるうちにフィニった。
結論:繋げるってマジでむずかしい