Almost boring

いいかんじに三十路突入

【鳳来】2days Dandy 伊達男 5.12b

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4ヶ月前に韋駄天を訪れて以来、インドアでも外岩でもボルダーがメインとなってしばらくはリードから遠ざかっていた。

同世代の強いボルダラーたちと一緒に登ることで、理論やトレーニング計画を今一度見直すこともできたし、リードから遠ざかることに後ろ髪を引かれながらも、だんだんと気持ちは薄れていって、人間関係だとかクライミング外の面倒なことも重なっていたので個人的にはちょうどよい冷却期間になった。

 

ということでリード復帰戦。ここまで久しぶりだと、もはや登れないのが怖いという感覚は微塵も湧いてこない。ダメで当然なので、とりあえず登ってみるかって、そんな133日ぶりの鳳来へ。

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神よりも偉大なケイコさん、マグロ屋さん、GOD、サエと合流。触りたいルートもなかったので最後に訪れたときと同じように韋駄天へ上がった。

 

初日はGODとパートナーを組んで伊達男 5.12bをトライ。

自身の限界グレードであるし、まともな強傾斜と向き合ってこなかったのでバラシがしんどい。1トライ目でGODにアドバイスをもらいながらムーブは完成。(GODムーブは核心が足キレッキレのランジなので当然の不採用..)

 

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傾斜の強い前半の1-3ピンはガバガバなので大きな動きで登っていき、3-4ピンが技術的にはこのルートの核心だが、ホールドの選択肢が多くてムーブはバリエーションがありそうだった。僕のムーブだと高い右ヒールで体をロックして左で中継フレークを抑えて、身体を入れながら右手を寄せていく。左手をガストン気味にポケットを中継して、インカットのあるスローパーへ。右足を上げてキョン気味に張って、スタティックに4ピンクリップホールドへ、といった感じ。最適ムーブのようで結局ここでは一度も落ちなかった。

4-5ピン間はそこまで難しくないけど細かいカチを繋いでいくのでヨレていると危なっかしい。5-終了点はムーブが分かれば出来る。

 

2トライ目は4-5ピンのサイドカチへの狙いがずれてフォールした。テンション後は問題なくムーブをこなせてワンテン。3トライ目も同様にフォールをしてしまって、古川さんのアドバイスで右ヒールを振られ止めにしてカチへ飛ばすムーブに変更して初日は終了。

 

ムーブが頭の中でぐるぐると回り続け、仄かに気持ちが張るような、居心地の悪いような久しぶりの感覚を味わいながらもweekdayを過ごし、けいこさんとサエと2日目へ。

いろいろ考えたけどムーブの変更はなし。

戦略的には、下部でスピードに乗せて、無駄なクリップ動作を省き、大きな重心移動と足での動きを作り、レストを最小限にしてヨレる前に走り抜けることを意識。

 

結局、全て頭に叩き込んでいたおかげで全ムーブが淀みなく出てきて、5.11台を登っている感覚で1トライ目で登れてしまった。2ピン目のクリップを省いたり、手数をかなり減らしたので、ここまでの対策はoverkillな気もするけど...

前にツヨシのクライミングを観て自分に届かないラインだと避けつつも、憧れていたラインだったので登れてかなり嬉しい。

 

手持ち無沙汰となって、トレーニングでVTEC 5.12aを2回連続でトライ。1度目は下部のホールドを全く覚えておらずかなり際どかったけれど最後まで保持でゴリ押して完登。2回目はさすがに自然とムーブが出てきて問題なし。

横に縦に距離を出す必要があって、最後はちょっとバランシーなキモいムーブもあったりでやっぱりいいルートだった。最後に訪れた時に沼ってしまった良くないイメージを払拭できた。

 

効果測定としては、この冬のボルダーメインのトレーニングが、リードにもしっかりとつながっていたことを感じられて安心した。もちろん、最大出力向上に伴うLT値の向上もあるけれど、次のムーブに移行するための重心移動がスムーズとなったり、それによりスピードを維持してムーブをこなせるようになったことで、各ムーブ間のblankに消耗していた無駄が省かれた要因が大きいのかなと思う.. 知らんけど。

ひとまずは現状のトレーニング理論を継続していこうと思う。

 

<成果>

伊達男 5.12b  RP (通算5try/2day)

VTEC 5.12a  RP*2 (再登)

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