帰ってきた男と、シーズンラストと息巻いて小川山へ。
前夜発で日付の変わる前に廻り目平に入り幕営すると、張ったソバからフライシートがバリバリに凍り出してビビった。寝酒もそこそこに早めに就寝。
翌朝はシュラフから出るのも億劫になるほどの冷えで、5℃が活動限界の我々はモチベーションが深海。陽が当たれば快適に登れるはず..と希望的観測でマラ岩へアプローチ。完全にアテが外れたが。
気温は朝の氷点下から大して上がらず。
イエロークラッシュにアップを兼ねてドローセット便を出すがどのホールドを持っても指が痛くて3ピン目敗退。トライというにはお粗末が過ぎる。
JECCルート ダイレクトフィニッシュ 5.11a
陽当たりの良いマラ岩西面へ。
JECCルートの最上部で右側のドガバポケット帯を限定して登るダイレクトフィニッシュにトライ。1ピン目がかなり高い位置にあり、マントル返して立ち上がってからでないとクリップ出来ないため精神的に辛い。ラスト2ピンの核心までは一定の強度で緊張感があって良い。核心は5ピン目周辺で、右側に見えるドガバポケットの誘惑に目移りしながらもピンを直上、スプーンカットをカチ持ちして登った。終了点下の大フレークのアンダーが取れたらほぼ終了。
1トライ目でムーブ作って、2トライ目で再現できなくて微調整。3,4トライは下部で舐めプして落ちて、すぐロワーダウンして結び直して5トライ目で完登。ちょっとgdgdになると沼るのが悪いクセだ。しっかり切り替えたいものです。
直射日光が当たっていると快適に過ごせるが、相変わらず日陰は6-7℃でじっとしていると凍えてしまう。光合成するために姉岩方面へ向かい、一番右側の陽当たりの良いテラスに陣取る。ぽかぽか。
Ojos Asi(Eyes Like Yours) 5.11b
10m程度のアルパイン的な登りを経て上部ハングを乗り越して綺麗なフェースを直上するルートにトライ。結果から言うと、トップアウトしたけど実力的にド敗退。ムーブを作ったけれど、ハングドッグしていてもフルパワーで全く再現できる気がしなかったので回収。というか、ロワーダウンしたら立ち上がれないほど疲弊していた...
核心は6手。
ガバカチマッチしてクリップしてから左手で極薄カチをクリンプして左足をしっかり上げる。右足も上げて、振られないようにスメアしながら右手でカンテを叩いて送っていく。右足を突っ張るように踏めるところまで来たら、ピン横のガバカチに右手を送り、マッチ。先程のドガバカチに足を置き直してクリップ。左手で縦フレークをガストンしながら、右手でクラックをピンチで支えながら足送り。最後は右足でしっかり立ち上がるように右手をリップにデッド。これは触れれば止まるほどの良いガバだけど、ダメ押しのマントルを返さないと終了点にいけないため、繋げるとここでも落ちれそう。
いつかはリトライしたいので珍しくホールド書き起こして残しておく。
翌日はさらに3℃ほど下がる予定で、昼ごろからは今日のように快適に登れるだろうけど、それ以外の時間が苦痛すぎるため、相方と満場一致で転進が決まった。
そもそも僕は連登が続いて、指皮の消費が著しくまともに登れる状態ではなかったから、行き先はどこでもよかったんだけど、心も身体も冷え切ってしまって、このまま居続けてもクライミングを楽しめる余裕がなかった。
結局、最近ノリに乗ってるいつものメンバーが鳳来パラで登る予定とのことで、鳳来湖キャンプ場に移動して、焚き火キャンプで夜を更かす..
翌朝は積極的寝坊などしてゆっくりとアプローチ。
現地でサンシャイン、CEO、ツヨシと合流。初めましてのツヨシは2段ボルダラー。彼方12aを2撃して、ここまで名前負けしていないヤツも珍しいなと思った。
昨日との寒暖差よ..
一縷の望みをかけてアップルートを登ってみるもののガバホールドでさえやっぱり痛い。指皮は一夜にしてならず。それでも気まぐれでちょこちょこ触ってみたけど、痛みでまともにムーブも起こせなくて、抜けるのも必死と散々だった。
それを差し引いてもパラダイスの11bは本当に厳しいなあ。
今年の冬は、5℃近くまで下がるようであれば、ボルダーに変更かジムにお篭りしよかな。
<成果>
・小川山
イエロークラッシュ 5.12a × (通算1try/1day)
JECCルート ダイレクトフィニッシュ 5.11a RP (通算5try/1day)
Ojos Asi(Eyes Like Yours) 5.11b × (通算1try/1day)
・鳳来パラダイス
ジャストミート 5.10b RP (再登)
花鳥山水 5.11b × (通算2try/2day)
ダイヤモンドヘッド 5.11b × (通算1try/1day)