爺ヶ岳の翌日は昼から大鳥居の岩場へ。
栗東にある花崗岩の岩場で日当たり良好。夏の低山で、クライミングには明らかにベストシーズンではないけれど、二日酔いの身体をシバくためにはるばる偵察へと出かけた。名古屋から1時間半以内で到着。
トポは地元ガイドさんがまとめてくださっている。
橋脚付近の空き地に2か所ほど駐車スペースあり。
見上げれば大鳥居の岩場上部が顔をのぞかせている。
駐車スペースすぐそばの電柱脇から踏み後を辿るが、真夏なので藪がすごい。
初見では見落としてしまいがち。
踏み後は明瞭で迷うことはなさそう。
10分弱で展望の良い、ロープが張ってある場所に出るのでそこから左にトラバース。最後にフィックスのある急登をあがり、岩場の基部に到着。
基部は結構ひろくて快適。
シーズン外れなので僕らの他には誰もいない。
まずはヒコーキ雲 5.10bから。
出だしはフレークへの乗り込みで少しバランシー。フェースを上がって、立木のあるテラスで右に下がりながらトラバースして、右隣のフェースに移る。ここで落ちたら振られることにビビってテンションかけてしまった。後半はそんなに面白くない。
新名神を見下ろせる終了点からの景色は格別。
終了点含めボルトはよく整備されており、ロワーダウンは50mロープで十分に足りた。
杉本よ永遠に 5.10aにトライ... したが出だしからA0。
10aでこの厳しさってグレーディングえぐいて~、とか言ったそばからまた行き詰まる。なんとか一段上がっても、ものすごく悪い。2ピン目取ったところで明らかに間違ったルートに取りついたと気づき、左側にある 京都の巨匠 5.10b上部に抜けて懸垂でおりた。
改めてトポを見直すと、ど真ん中のフェースを直上していくのは匠の技 5.12aのようだった。そりゃ登れないわけだ。
杉本よ永遠に、は右のクラック沿いに登るらしい。
ラストは最奥にある信楽街道 5.10cにトライ。
序盤は斜度の緩いスラブの上がり、短いフェース部分をクラックを利用して乗り越しカンテへ。御在所よりも荒い結晶の花崗岩なので、割とどこでも踏めるが、ハンドホールドはほとんどないので慎重に足を決めていく。フェースへ乗り移るところでスリップしてテンション。OSトライ失敗、とほほ。
フェースはレイバックで上がるけど易しくはないし、その後のカンテも複数のラインは取れるけどランナウト気味で緊張。
ルート自体が右上していくので、ロワーダウン時は最終ピンを回収したら大きく右に振られ、隣のルートのクライマーにタックルかますことになるので注意。
結晶の荒い花崗岩なのでスメアを多用して登るが、気温と湿度の高さで手も足も不意に外れてしまうことが多かった。寒くなったらまた来ようと思う。
<成果>
ヒコーキ雲 5.10b ×
匠の技 5.12a ×
信楽街道 5.10c ×