週末は土日を使って、扇沢から入山、爺、鹿島槍を経由して五竜に抜ける計画を立てていたが、直前になって荒れ予報。相方との慎重な決議の元、縦走はあきらめて、確実に良い景色を掴みに行くため、天気の確実にもつ金夜〜土曜午前のうちに登山を済ませてしまい、日曜はクライミングにでも行こうとまとまった。
金曜は、血眼で定時ダッシュを無事成功させ、一路長野へとひた走る。
扇沢の柏原新道登山口駐車場に最後の一台として滑り込み、2時間ほど仮眠の後スタート。ほとんどマゾである。
爺ヶ岳ナイトハイク 14.0km
柏原新道登山口(1:10)〜種池山荘(3:30-4:10)〜爺ヶ岳山頂(4:50-6:00)〜種池山荘(6:40-7:05)〜登山口(8:50)
1時前に人の話し声で目が覚めたので、そのまま準備を始めた。この時間から登り始めるハイカーなんていないと思っていたが、僕たち2人のほかに3人組と2人組がおり、1時ごろにスタートしていった。
登山口から30分ほどは、やや勾配のある道で高度を稼ぐ。その後は水平道とも名のある通り、種池山荘までひたすら緩やかな歩きやすい道をグングン進む。
どれくらい歩きやすいかと言うと、往年の爆食女医、相方まるは両手でデカいパンを頬張りながら暗闇から現れたくらい。
そろそろ1本いれるか〜って休憩ポイントをダラダラ探しているうちに種池山荘に到着。2時間ちょっとで駆け抜けた。涼しいし、荷物が軽いしでさすがに早い。
日の出までだいぶ時間が余っているのでここで長い休憩を取り調整する。
あまりにも暇なので星とか撮っちゃう。
三脚なんぞ持ってきてないので地面にベタ起き、漢の一発撮り。星撮るのなんて久しぶりすぎて設定もまるで分からん。
1時間程度、山荘前でダラダラ時間をつぶし、そろそろ流石に寒いわなって感じたところでリスタート。
徐々に色彩を得ていく空気を全身で感じながら爺ヶ岳の最高点へ。
日の出時刻15分前に到着してスタンバる完璧なスケジューリング。バイブスあがってる〜
やたらと傾いている〜
剱、立山をバックに種池山荘。
爺ヶ岳南峰。中峰よりちょっと低い。
この瞬間を何度味わっても、「太陽ってあったけえな。」て思うのだろう。
鹿島槍への稜線。この景色を見に来た。
記念撮影、絶対目をつぶるマン。
北ア南部方面。いつだって槍はビンビンだ。
東尾根。
昨シーズンはパートナー都合で計画倒れとなった。今シーズンこそは。
南峰と南尾根。
すっかり日も上がったころに小屋へと戻る。
眼下には、扇沢がずっと下の方に見えているが、歩いてみると見た目ほどの標高差は感じない。
荷物を片して、残りの行動食を腹に突っ込んで、2時間弱で下山。
行動時間だけで考えると今回は6時間程度で、「夏山はこうでなくちゃ!」感を味わえて、余暇の少ない社会人にとっては大変コスパが良い。
富士山でご来光を見てみたい、と言われたらこっち(爺ヶ岳)に連れてきた方がよっぽどお気に召すんじゃないかな。爺ヶ岳なら独立峰特有の賢者タイム無いし。
これからの週末時短登山としてナイトハイクが選択肢の一つとなりそう。