裏銀座縦走に向けた準備等をまとめておく。
装備とパッキングについて
装備は以上の通り。
例年は夏の縦走は60L、冬は80L以上のザックでパッキングしていたけど、裏銀座は1日の行程が長いので余分な贅沢装備は削り38Lのザックに収まるようにした。
今回は冬季メインで使っているフェリーノのアルパインザックを使用。
ワンタッチで雨蓋取り外し可能、ロールアップ式の完全防水ザックなのでレインカバーも不要。ずた袋タイプでガッシャーやマカルーなどと同じく、防水を犠牲にしてロールアップ部分を伸ばせば40L後半クラスのザックと同じくらい入る感じ。
とはいえ、基本的にULより質実剛健な感じが好きだ。
これまで集めてきた装備もULとは無縁な重くてかさばるものばかり。今回は何よりテントが最もかさばる。テントでの居住性を重視し今回もBIG SKY チヌーク2Pを持って行ったけど、重量も1.6kg超あり、インナーフライ一体型のため収納サイズがデカい。
縦走を終えて考えてみると、無雪期で宴会山行ではない早出の山行の場合は、もう少し小さくて軽いシングルでも良かったかも知れない。
ソロの時は寝られれば何でもいいのでクロスオーバードームを選ぶことが多い。
食料について
食料計画は以上の通りで、3泊になっても十分に足りるように食料を持ち込んだ。
相方には行動食だけを持ってもらい、残りは食担として持った。
実際に持って行ったもの。
・パスタ(はや茹で3分)100g*3本
・パスタソース*3個
・アルファ米(白米*4食、カレーメシなど*3食)
・レトルト(カレー*2食、中華丼*1食、固形味噌汁*1食)
・ツマミ(タンパク質を摂取できるもの)など
・菓子パン*3つ
・行動食(ナルゲン内:ミックスナッツ・柿の種1袋ずつ、饅頭、どら焼きなど)
食事をどこまでストイックなものにするか悩んだが、
ゼリーやエナジーバーばかりでは飽きるので嗜好品もある程度は持ち込んだ。
昼も行動食で済ませるよりは、歩を止めてパンなどの固形物をしっかり摂った方が個人的には休息と行動のメリハリがついて良い。
カレーメシなどはあらかじめジップロックに移しておけばゴミも収納サイズも減らすことができる。その際はジップロックのメモ欄に水の量や待ち時間を書いておくと便利。
ウェア、寝具などについて
シューズはスポルティバのTX4のローカット。
アイゼンを履かない山行ではこれ以上の最適解はないと思っている。長期縦走だと話は変わってくるが、3〜4日程度の縦走では機動力が最も重要だと考える。他には、蒸れない、靴擦れしない、クッション性がある、ソールのグリップ力などを重要視している。
アイゼンを履かない単なる夏山の縦走において、硬く頑丈な重登山靴が必要となる理由ってなんだ?
行動着にはノースフェイスの速乾シャツとPatagoniaのバギーショーツでノーパンスタイル。蒸れなくて良い。長ズボンはMammutの夏パンツ。
インサレーションはMarmotのドライクライムを選択。野暮ったくてダサいのが渋くて好きだ。シェルはPatagoniaのH2Noジャケットとberghausのレインパンツ。
ダウン等インサレーションは一切持って行かなかったがそれで正解だった。長期で山に入るなら、持っていくとすれば化繊ダウンかな。今回は陽が出る前の稜線の行動は半袖ノーパンショーツスタイルでは自殺行為なのでレインパンツ以外をフル装備した。
シュラフはmont-bellのアルパインバロウバッグ#7を選択。
コンフォート13℃でリミット10℃なので普通に寒い。単体で使うのはアホである。
シュラフカバー代わりにエスケープヴィヴィを重ねてヒートロスを防ぐ。
起床して撤収からそのまま出発できるようにバギーショーツの上に長パンツを重ね、上はドライクライムを着てシュラフに入る。
マットはZliteを切って90cmにしたものを使っている。積雪期以外はクローズドセルで十分。足元にはザックを敷き、それでも足元が冷えるのであればザックに脚を突っ込んで寝る。
朝方は外気温4℃程度まで冷え込んだが寒さを感じることはなく快眠したし、なんなら二度寝した。
最終的に、ザックの総重量は15kg弱(水分含まず)となった。
やはりカメラを削らない限りはULには程遠い。
前泊地、利用した回送サービスなど
www.nan-an.co.jp
今回は前泊する上に入山と下山に使う登山口が異なるので以上のサービスを利用した。