Almost boring

いいかんじに三十路突入

【八ヶ岳】天狗岳で黒百合平から西尾根を周回

 

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黒百合平での幕営

 

クソ暑いので冬の山行記録を思い出しながら書いていく。(更新時8月中旬)

 

2018-2019年の冬シーズン、初冬の立山稜線ビバーク訓練を最後に相方のまるは国家試験準備のため山から遠ざかっていた。そのため個人山行としては初級バリソロが多く写真など撮る余裕もなく敗退が続いた、もちろんチラ裏ブログに書き残す内容など反省の他に何もない。3月には相方の国家試験も終わり時間に余裕ができてきたのでキナバル登山に続き天狗岳ゆるキャン冬ハイクに行ってきた。

 

ルート、行程など

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ルート

ルートは以上。

1日目は渋辰温泉に車を置き、渋の湯より入山し黒百合平にて幕営。2日目は中山峠より東天狗、西天狗を経由して西尾根を辿り唐沢鉱泉にて下山した。当初は渋の湯まで歩いて戻ってくる予定だったが、唐沢鉱泉までで疲れたのでそこから渋辰温泉までタクった。周回してないじゃんとか言わないの。いいの。ゆるキャンだもの。

 

名古屋から奥蓼科へ

28日は名古屋を8時に出発し12時前に渋辰温泉に到着した。渋辰温泉ではフロントで駐車の許可を戴き2日分の料金を支払い準備を整え12時過ぎに出発した。まずは渋の湯まで40分ほど舗装路をひた歩く。

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相方まる。好物はクリームパン。

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背中にちっちゃいジープ載せてんのかい!

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渋の湯の看板。登山口はもう少し先。

黒百合平までのゆるハイク

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登山口

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計画書などはここで出すことができる。


13時ごろ入山。

本日の目的地である黒百合平まではCT2時間半なのでゆっくりと冬の空気を味わいながら登る。ザックが重いんじゃボケ。

 

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歩き易い道が続く

登攀でもなきゃテクニカルな箇所はなく基本チンタラ歩いていただけで書く内容もないんでハナクソほじりながら写真でも見ていってほしい。

 

この日の日中の気温は0〜−5℃程度だったのでFTの冬厚手メリノ1枚だけで快適に歩くことができた。黒百合平の直前でインサレーションを重ねた。パンツはメーカー不詳の蒸れ蒸れ冬パンツだがゆるキャンなので気にしない。

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自然の額縁

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北八ヶ岳は穏やかだなあというお気持ち

黒百合平に到着し、賑やかなテン場で幕営する

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黒百合ヒュッテ

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残されていたブロックを利用し整地アップグレード

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夕陽が差し込む黒百合平が美しい


16時に黒百合ヒュッテ着、幕営の受付をするがテン場がアホみたいにやかましい。ハードシェルを着た猿の群れがその辺で暴れまわっていた。よく見たら高校山岳部の集団のようだ。普段のこの時期はテン泊が3組もいれば多い方らしいが、既に10張以上張られていた。イマドキの高校山岳部は冬山をやらないと思っていたがそうでもないらしい。めちゃくちゃ礼儀正しくていい子達ばかりだったけど、消灯時間を過ぎてから女テンに忍び込んだ男子生徒が引率の先生に捕まって叫び声をあげててワロタ。若いって素晴らしい。

 

陽が落ちると流石に冷え込み、テント内-8℃、外気温−13℃程だったが寝汗をかくぐらいぐっすりと寝た。あと黒百合ヒュッテはトイレがめちゃくちゃ綺麗な上にケツまで暖かいもんだからもうトイレで寝ようかと思っちゃった。あれは企業努力だね。夏には絶対行かないけど冬には毎年訪れたいほど快適なテン場だった。

 

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Big Sky Chinook 2P tent

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夕飯は鍋と大量の酒

天狗岳のピークを目指す

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中山峠より東天狗方面へと進む

翌29日は5時前に起きて昨日の残りの鍋でラーメン。ゆっくりと支度して8時頃に出発した。高校生たちは渋の湯方面に下山していった。次は夜這い成功するといいな。頑張れ少年たちよ。

 

北八ヶ岳の一般道では余程の大ポカしない限りはロープが必要になることはないと思うが、西尾根への下降は急峻で、ルートが不明瞭で道迷い遭難が多いと小屋の方から助言を戴いたので相方には簡易ハーネスを履いてもらった。もしもの時に相方を無事に降ろせるようスタティックな補助ロープ20mと支点用のスリング数本、ビナ数枚、ATCだけを携行した。結局使用せず。

 

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かなり岩が出ていた

1日目と打って変わり天候は芳しくなかった。気温は−5℃ほどだが風が強く体感温度は低く感じたので稜線に出た段階で銀行強盗スタイルに変身した。上の写真で中央に見えるのが東天狗岳、向かって右に見えるのが西天狗岳。標高は東が2,640mなのに対して西は2,645.8mある。

天狗岳を経由して西天狗岳

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天狗岳

小岩峰を数個越えると9時40分に東天狗岳へ到着した。西尾根方面から上がってきた方にルート状況を聞き、問題ないと判断し西天狗方面へ進む。

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横岳、硫黄岳、赤岳、阿弥陀岳方面

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西天狗直下

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西天狗岳

10時半頃に西天狗岳山頂に到達。山頂は台地状でとても広い。

 

西尾根を利用して唐沢鉱泉へ下山

ここから西尾根へと降りていくが山頂直下は勾配が強めで岩も露出しているため注意が必要と感じた。第2展望台、第1展望台と2つの小ピークを超えて高度を下げていく。

 

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唐沢鉱泉への分岐点

15時前には唐沢鉱泉に下山しタクシーを呼び、渋辰温泉まで戻った。日帰り入浴の時間は終わっていたが気前よく入れていただけた。

天候は微妙だったがシーズン最後に冬を感じられた良い山行だった。