Almost boring

いいかんじに三十路突入

【御在所】1ルンゼ中叉&藤内沢ルート 雪訓

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御在所に1月5〜6日と2日間の雪上訓練&ゆるキャンへ。

メンバーは僕、横井、アヤコ。

 

 

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概要図

初日は天気が芳しくないため雨の合間にお散歩程度の予定。翌日に朝から藤内沢を詰める計画だった。なので9時半にロープウェイ駅駐車場着でゆっくりなスタート。

 

裏道を歩いて幕営予定地に向かっていると藤内小屋手前で雨が降り出したので小屋で雨宿り。雲レーダーでは30分くらいで止みそうだったので、小雨になったタイミングで国見尾根取り付きのあたりで雪を整地してテント設営し軽食を摂る。

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クロスオーバードームが荷物用、ステラリッジ3型が居住スペース。

まだ13時くらいで酒盛りするにはちょっと早いので1ルンゼ方面をお散歩することに。各自登攀装備を整えて14時前にスタート。

 

御在所も積雪が増えてきたので出合いまで沢道で直進できると思いきやマダマダ。仕方なく夏道で藤内沢出合まで上がっていく。出合から沢に入りテストストーンを右側に見ながらそのまま直進し1ルンゼ方向へ直登していく。小雨も降ったので雪は多少湿ってはいるが締まっており登りやすかった。藤内滝の氷結はまだまだっすね。まあ、下まで繋がってもバーティカルなんて登れないッス。へへ。

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1ルンゼ中叉にて。(全体像撮り忘れました...)

 

1ルンゼは中叉の氷結具合を見に行った。

下まで全然繋がってない。先生も今年は暖冬だからアイスは遅いかもっておっしゃってました。3ルンゼでやっと数本TR張れるようになったみたい。αルンゼも数人の方が遊んできたとおっしゃってましたが、まだまだドライなピッチも多いらしく冬将軍・冷気の到来が待たれる。

 

中叉を左に逸れてバットレス基部から一の壁基部まで上がり、1ルンゼ方面に藪から下りて本日の山行終了。16時前に幕営地着。短くてちょうど良いお散歩だった。

 

 今回の食担は横井。いつのまにかゲットしていたヨコザワテッパンで豪勢に肉を焼いては酒を呑み最高な夕飯を振舞っていただきました。どうもありがとうございます。

テントで映画を見ているうちに僕はひとり寝落ちしていた...zzz

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ヨコザワテッパン

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ステラリッジ3型は3人でも余裕


 

翌日は5時半起床の7時半発の予定が横井のぶりぶりタイムで8時発。

藤内小屋からの朝焼けがたいそう綺麗でございました。

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見上げるアヤピー

 

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ヨコピーと僕


藤内滝付近までは前日と同じルートで上がっていく。藤内滝は直登できないため1ルンゼ方向に少し上がって藤内滝の左側の斜面をトラバースして巻く。

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藤内滝を巻く

 

 

 

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巻き道のチムニー


一部チムニーのような箇所がありますが難しくはない。下りで通るなら必要に応じて確保した方が良さそう。僕らは下りだけ確保して降りた。

巻き道を抜けて藤内沢に復帰する。その後も沢を直登していくが左の2ルンゼ方向に迷い込まないようにしましょう。

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藤内沢に復帰

 

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上から見下ろす

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コーモリ滝に到達

 

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奥がコーモリ滝。左側をフリーで攀ずる。

 

しばらく行くとコーモリ滝に達っする。ここも氷が繋がっていないので左の岩場を登っていく。ハーケンが1枚打ってあるが、ここはフリーで通過。

ここから3ルンゼに達するまでは急登のセクション。雪質によってはロープ出した方が無難かもしれない。

 

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インゼル方面の尾根へ上がる

ここから僕らは藤内沢を逸れて、左のインゼル脇から奥又尾根に乗っかり山頂を目指そうと考えた。インゼル取り付きまで尾根を上がったが、インゼル脇をこのメンバーで通過するのは危険と判断して撤退。基部からの下降は、足を滑らせたら2ルンゼ方向に数10m滑落する危険があるので、2人をロワーダウンで降ろしてから僕は懸垂で下降し、藤内沢に復帰した。

 

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インゼル基部より前尾根P2〜4を望む

藤内沢直登ルートに復帰し3ルンゼを目指す。岩に挟まれた急登を抜けたあたりで先行パーティをパスし、腹減っただのあーだこーだ言いながら3ルンゼに到着。

アイス目的でロープウェイ駅から降ってきた多くのパーティで賑わっていた。

3ルンゼからは10分ほどで山頂駅。11時過ぎ到着しレストランで久々のカレーうどん

 

下降路は裏道を使う予定だったが一般ハイカーが多く混雑が予想されたので、行きと同じ藤内沢を下降することに。3ルンゼではガイド業でアイスに来ていた先生に会うことができ、新年のご挨拶をさせていただいた。

下りは滑落停止訓練を兼ねたシリセードで各々転げ落ちていきあっという間で14時過ぎに幕営地着。ゆっくり撤収作業して16時に幕営地を後にした。

 

 

 

 今回の目標は登攀具とロープ、雪、アイゼンに慣れることが目標で、各セクションでそれらのことを意識する必要があった。良い経験になったと思う。

 

焦らず、安全に、ひとつずつステップアップしていきましょう。

 

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