相方まるとの年イチのプチロング企画。
今年は黒部源流域へ。
「ピークハントに拘らない」をテーマに歩きをメインに考えたロングハイクで、ついでに黒部の概念把握を兼ねて計画をたてた。
▼後半(2, 3日目)はこちら
▼去年は裏銀座の縦走
未明に名古屋を出発し、5時半ごろ有峰林道ゲート前に到着するもすでに車列が出来上がっていた。駐車場はこれでもかと車が詰められていたが、運よく停めることができた。満車だと500mほど離れた臨時駐車場の方に停めることになる。
ルート、行程など
・9/21(1日目)16.2km 8h10m
折立登山口(7:20)~五光岩ベンチ(9:10-9:30)~太郎平小屋(10:00-10:15)~薬師沢小屋(12:00-12:30)~アラスカ庭園(14:00-14:15)~雲ノ平山荘(15:00-15:10)~雲ノ平キャンプ場(15:30)
・9/22(2日目) 21.2km 12h25m
雲ノ平キャンプ場(4:50)~黒部源流域(7:00-7:15)~三俣山荘(7:45-7:55)~黒部五郎小舎(10:00-10:35)~黒部五郎の肩(12:15-12:45)~赤木岳(14:35)~北ノ俣岳(15:30)~太郎平小屋(16:45-16:55)~薬師峠キャンプ場(17:15)
・9/23(3日目) 7.3km 2h30m
薬師峠キャンプ場(6:00)~太郎平小屋(6:20-6:30)~折立登山口(8:30)
1日目、折立登山口から雲ノ平まで
最近の熊被害で何かと世間を騒がせていた折立・薬師岳登山口から入山。
序盤は急登で高度を稼ぎ、三角点ベンチからはよく整備されたゆるやかなトレイルに切り替わる。初日で足の調子もよろしい感じだったので五光岩ベンチまで一気に上がる。
朝はガスっていたが稜線に乗るあたりからスッキリと晴れだした。
アクセスの良い有名山域なだけあって、若いハイカーの数が尋常じゃないほど多い。
2時間40分ほどで太郎平に到着。ここで登山計画書を提出する。
今日の目的地の雲ノ平はまだまだ遠くに見える。
ここからは、赤木沢・薬師沢、黒部川の分岐地点である薬師沢小屋まで高度を下げてから登り返す感じとなる。計画を立てる段階では完全にハイになっていたのでまあ行けるっしょ!感があったが、実際の高低差を目の当たりにすると心は萎えるものである。人間はおろかだ。
太郎平から木道を出て、最初の分岐を左が薬師沢出合い方面となる。
ここからは他の登山者はぐっと減り、1時間にひとり出会うかなくらい。
沢沿いまで下りてきた。
2回ほど渡渉点があるが、立派な橋がかけられており問題ない感じ。
ベンチも数十分おきに出現するのでお好きなタイミングで休憩するがよろし。
太郎平小屋から2時間弱で薬師沢小屋に到着。この後は雲ノ平へのコースタイム2時間以上の急登が待っているので、ここで大休止とした。小屋のうどんが美味しそうだったが、小屋に頼らないスタイルが良いなっていう謎のプライドで持参食を食べた。(小屋で酒を買う時点でそのスタイルは破綻してるヨ!)
十分に休憩したのちに小屋前のつり橋を渡り反対岸へ。
垂直の梯子を下り、少し進むと急登が始まる。
出発前にも雲ノ平までの登りはマジできついとか、地図上にも急登との記載があってビビってたけど、急なのは出だしだけ。散々脅されていたおかげで思っていたより楽で助かった。
薬師沢から1時間ちょっと登ると木道が始まる。
アラスカ庭園で小休止。どの辺がアラスカなのかはよくわかんない。
めちゃくちゃ派手な景観があるってわけではないが、念願の雲ノ平にきたぞ〜っていう謎の達成感がある。
草紅葉がナイスな遊歩道をお写んぽしながら山荘まで歩き、幕営受付。
テン場は20分ほど離れているのであらかじめ酒を買っておく。
テン場への道のりから山荘を振り返る。
結構歩く。
まだまだ歩く。
それでもテン場はまだ先。
コロナ禍で幕営数の制限をしているだけあって連休とは思えないほどガラガラ。サイコー。
上の方の水場は枯れており、旧登山道とトイレの分岐あたりにある水場がチョロチョロと生きていた。
幕営地も選び放題。うるさくなさそうな端っこの方の広めな一級地をゲット。
なんだか久しぶりにゆったりとしたテン泊ですでに楽しい。
普段は食事も適当に済ませがちだけど、2泊分を小屋に頼らず、それでもそこそこ満足できるものをと考えた。準備に時間を掛けるほど楽しいのかも。
ディナーはショートパスタを茹でて、カレーと千切ったビーフジャーキーを煮込んで最後にチータラを突っ込んでコクをだしたもの。作ってから少しおくと、カレーがパスタに染み込んで美味しかった。カレーとの相性で美味さは変わりそう。茹で時間などは及第点。
あとはマッシュポテトとジョンソンビルをつまみにチビチビ呑んで、8時ごろには就寝して朝までぐっすりだった。
後半に続く。