木田さん、クロさんと憧れの錫杖岳、烏帽子岩前衛フェース北沢側フランケ「注文の多い料理店」へ。名前なげ〜。
中尾高原口駐車場(5:15)〜クリヤ谷登山口(5:20)〜錫杖沢出合(6:35-6:40)〜取り付き(7:40)〜登攀(8:25-12:20)〜取り付き(13:10-13:45)〜駐車場(15:20)
アプローチ
中尾高原口に前泊し、4時半に起床してスタート。
槍見温泉裏の登山口から、一般道にしては荒れている笠ヶ岳のクリヤ谷ルートを進む。渡渉は一般道で1回のみ。懸念していた台風による増水で渡渉困難ということもなく、飛び石を飛んで渡った。錫杖沢に関してはほとんど流れておらず。
前衛フェースは高低差300m弱の硬い安山岩の壁で、分かりやすい3つのルンゼでフェースが分けられている。メインは左端の第1フェースで左方カンテなど有名クラシックルートがある。
前衛フェースが見えたあとは10分ほど進むとで左側に分かりやすい踏み跡(1450m付近)が現れるので降りていく。錫杖沢出合に出るのでクリヤ谷を対岸へ渡り、踏み跡を辿る。
北沢右側の踏み跡のある急登で基部まで上がると左方カンテの取り付きあたりに出る。ここから左方向にトラバースし北沢のガレを詰めていくと、北沢側フランケの基部に出る。
取り付きで登攀準備。奥のルンゼは「見張り塔からずっと」の1ピッチ目。
今回のルートは右側に見える壁の顕著なコーナークラックを辿っていくNP主体のルート、各終了店にはボルトが打ってある。
注文の多い料理店に取り付く
終了点の枯れ木テラスは2人が限界の狭いテラス。枯れ木はない。
・3ピッチ目 15m 5.8 リード
汚いフィックスの残置があった。クラック内にも#5が残置されている。
出だしは、ルート全体における核心のルーフクラックのあるハング越え。2歩上がってクラック基部に#3、出口あたりで#4が効く。クラックはフィストサイズでバチ効きするので、フットホールドを探し、身体を出して傾斜を殺しながら右に2歩出て、抜け口のハンドを取れれば終わり。
ムーブ自体は確かに5.8だけど、初見のリードでビビリが入り、身体が大きいのもあってルーフ下で身体が詰まってしまい消耗した。本当に落ちるかと思ったし、下で木田さんが「あんだけ詰まったらもうダメだな..」って言ってるのが聞こえて、根性と気合いでなんとか越えた。その後は地蔵テラスまで気持ちいいワイドクラックが続く。
カムは#4,5,6を使用。ハング越えた後にも#5が残置されている。僕の#5もセット後に歩いてしまって、スタックしかけてヒヤヒヤ。木田さんにフォローで回収してもらった。ご迷惑おかけしました。
次のピッチもリンクできるけど、疲れたので地蔵テラスで一旦切る。ひとりが座れる程度の狭いテラスだけどボルトはしっかりと打ってあるので、ちょこんと座ってビレイ。
・4ピッチ目 5.8 25m リード
このピッチも出だしは小ハングを越えていくが、レイバックがよく効くので迷わずいける。ハング越える前に#4を噛ませる。下部はフィストが決まらない広さ、#5が決まらなくなる辺りから徐々に広がり上部はOWサイズに。
#6も持っていたがクラック内がガタガタで、片効きになるのでセットは諦めてややランナウト。探せば、OW内部の小さいクラックにマイクロが入りそうだが、ワイド登りしていけば落ちない。
クラックをハングの下まで行くと行き止まり。ここで#3がバチ効きするので、ホッと一息ついて水平テラスへ右にトラバース。
流れは悪くなってしまうが、トラバース前の#3には両方のロープを通すべきだった。
終了点は安定したテラスで、左方カンテルートと合流し、登攀終了。一応この上も1(2?)ピッチあるが、ほとんど歩きのようなピッチで登らないことが多いそう。