眠い瞼を擦りながら、1年ぶりの御在所に向かってScottと早朝ドライブ。昨日に引き続き、現地でKCC会長、サンシャイン藤枝、ニャンコ代表とぴっぴ、マミヤさんケイさんたちと合流した。
御在所はシーズン真っ盛りのようで、7時前に満車。駐車場に滑り込んで、サンシャイン藤枝の過剰なヤマビル対策にニヤニヤしながら歩きなれた裏道をアプローチしていく。藤内沢を踏んだ瞬間から、御在所の匂いのする風が吹いてすごく懐かしい気持ちになった。
2年前は毎週のように通っていた岩場だったので一壁に到着してからはまるで挨拶回りのようだった。一番会いたかった先生には会えずだったけど..
左ルート V フォロー
サンシャインパイセンとロープを結んでもらってアップで登り始める。クライミングを始めたての頃を思い出した。
コンテスト 5.10a
最後に来た時にのぼったルート。一壁は壁が寝ていてどこでもレストできるので手はパンプしないけど足がヨレる。
テンクォーター 5.10a
初めてのルート。1ピン目が尋常じゃなく高い。3ピン目あたりでスタンスが乏しくなるがミウラーならどこでも踏めるので問題なく通過。ハングをガバでどっこいしょと越えて終わり。
体も温まったので秘かに憧れていた本命ルートたちにトライ。
ブーメラン 5.11b
クライミングを始めたころに強いクライマーたちが取り付いていて漠然と憧れていたルート。まるでブーメランのような形のルートだなあと思っていたら、藤内小屋のカミヤさんが、落ちたらブーメランみたいに飛ぶからなんだよって笑っていた。そんな思い出があったり。
ルートとしては、御在所では珍しい被り系。
出だしはバランシーにスローパーを処理し、ガバアンダーをパワフル抱きかかえで右上トラバース。レスト後にカチとポケットでハング越えして、ラストは左上クラックを辿り終了点へ至る。ピンはハングを超える寸前までの3ピンしか打たれていないので、ハングから終了点の5m程度はランナウトする。不安なら最後のクラックに#.5が刺せるので持っておいた方がいいかも。
色んな人から核心の話は聞いていたし、思った通りって感じで無事に一撃。
レストは随所で出来るのでオンサイト向きかな。リーチがあるとガバで繋げるので鳳来クライマーにはお得かも。
サイドホール 5.12a
ブーメランの隣のルート。ホールドが顕著だったので触ってみたけど、核心前の足上げがすでに辛くて一日仕事になりそうだったのでやめた。
バットレスのルートをいろいろ眺めて、トカゲ 5.11b/cの1ピッチ目と迷ったけど、当初の目的だったオーバーザレインボーにトライ。ニャンコ代表が懸垂でドローはセットしてくれてた。
写真中央のバットレス側壁でニャンコ代表が取り付いているのがオーバーザレインボー。
オーバーザレインボー 5.11a
名前がもうかっこいいルート。構成はひたすらに左振りのレイバック。
下部のクラックが今は苔むしてしまっているので、隣の「セプテンバーレイン 5.10a」核心部側からスタート。上部にある核心の薄いホールドでのレイバックをこなしてからも落ちそうだったけど冷静に細かい足を拾ってスローパーから一段上がってオンサイト。
開拓当初はNPだったけど、今はボルトオンリーでも登れる。多少ランナウトするので不安なら #.75 と #.5 をひとつずつお持ちくださいませ。
バットレスからの御在所随一の最高の景色をバックに一撃できて最高に気持ちよかった。
今日も気付けば岩場には僕たちだけ。18時ごろ藤内小屋に下りて、心地よい疲労感を感じながら、明日から始まる日常に向かって車を走らせた。
まるで先週も来たように感じさせてくれる、藤内壁の懐深さに心地よく身を委ねた最高の1日でした。
<成果>
左ルート V フォロー
コンテスト 5.10a mRP(再登)
テンクォーター 5.10a mOS(通算1try/1day)
ブーメラン 5.11b mFL(通算1try/1day)
サイドホール 5.12a ×(通算1try/1day)
オーバーザレインボー5.11a OS(通算1try/1day)